東方LostWord

東方LostWord（とうほうロストワード）

概要

「東方LostWord」は、NextNinjaが開発・運営し、グッドスマイルカンパニーが配信するスマートフォンゲームで、2020年4月にサービスが開始されました。このゲームは、人気同人ゲーム「東方Project」の二次創作として位置づけられています。略称は『東方LW』または『東ロワ』で、基本プレイは無料ですが、アイテム課金が必要です。実は、これは東方Projectをベースにした二次創作ゲームとしては、前作『東方キャノンボール』に続くものです。

「東方LostWord」は、特定のファン層に焦点を合わせる独特なマーケティング戦略を採用しており、キャラクターの声優名を表示しないことや、無確認のPRメールの配信を行わないことなどにより、ファンの期待に応える姿勢を貫いています。ゲームは日本国内だけでなく、海外にも展開され、2020年から2021年にかけて繁体字及び簡体字中国語版がリリースされましたが、繁体字版は短期間でサービスを終了しました。2023年のアップデートでは、声優名が表示されるようになりました。

ゲームシステム

「東方LostWord」は、最大6人のキャラクターでチームを編成し、戦闘やストーリーを楽しむRPGです。プレイヤーは、博麗霊夢や霧雨魔理沙など、原作からのキャラクターや、オリジナルキャラクターを使うことができます。各キャラクターは、通常スペルカードが2種類ずつ与えられ、さらに強力な「ラストワード」を持っています。ただし、ラストワードを使用すると、そのステージ内では他のスペルカードの使用ができなくなるため、戦術的な選択が求められます。

また、シューティングゲームでのボイスなしの伝統を引き継ぎ、プレイヤーはキャラクターに対して3種類の声を選べるようになっています。音楽も、既存の二次創作楽曲の著作権をクリアにして使用されており、ゲームの雰囲気を高めています。

ガチャ要素は「おいのり」と呼ばれ、キャラクターと装備アイテムの「絵札」を排出します。これには資金として「賽銭」、及び有料アイテムの「神結晶」を消費します。神結晶を使った10連ガチャでは、必ずキャラクターが1体確定で排出されるため、プレイヤーにとって効率的な資源の使い方が可能です。

ガチャの「天井」システムも設定されており、特定の回数ガチャを回すことで欲しいキャラクターが必ず手に入る仕組みがあります。近年では、特殊なガチャイベントも行われており、時折変わったルールが提供されています。

定期イベント

このゲームでは、定期的に「紅魔塔」や「幻想おとぎ草子」といったイベントが開催されます。「紅魔塔」では多層の塔を攻略する形式で、強敵に挑むことができます。一方、「幻想おとぎ草子」では、東方LostWord独自のストーリー漫画が楽しめるイベントとなっており、特定のポイントを集めることでページを開放できます。

開発と力強い反響

本作の開発は、グッドスマイルカンパニーとNextNinjaの共同プロジェクトとして進められました。その背景には、東方Projectの人気に触発され、より多くの人に愛されるゲームを作ろうという意図がありました。リリース後は、予想以上の反響を受け、ゲームは非常に高いランキングを受け取ることとなりました。

事前登録が約50万人に達し、公式Twitterのフォロワーも25万人を超えるなど、ファン層の厚さを示しています。その後のセールスランキングでも上位を維持し、2020年12月のGoogle Play Awardsでは「エキサイティング部門」を受賞しました。

このように、「東方LostWord」は、既存のファンを魅了し続ける作品としてその地位を築き、さらに成長を続けています。

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