東根室駅

東根室駅について

東根室駅（ひがしねむろえき）は、北海道の根室市光洋町に位置する北海道旅客鉄道（JR北海道）の駅です。この駅は根室本線（花咲線）の一部であり、現存している日本の鉄道駅の中で最も東にあります。駅の地理的座標は北緯43度19分24秒、東経145度35分50秒です。事務管理コードは▲110456です。

歴史

この駅は1961年9月1日に、日本国有鉄道が根室本線の花咲駅と根室駅の間に旅客駅として開業しました。開業当初は気動車による旅客輸送に特化した無人駅でした。その後、1987年4月1日に国鉄分割民営化が行われ、JR北海道の駅となります。

最近の動向として、2024年8月23日付の「北海道新聞」において、JR北海道が2025年春に当駅を廃止する可能性を検討していると報じられました。これは、2022年までの日平均乗車人数が10人を超える駅としては初めてのケースです。

駅名の由来

駅名は、根室市の東側に位置することに由来しています。地域の名称を反映した分かりやすい名が付けられています。

駅構造

東根室駅は無人駅で、築堤の上に位置します。駅には1面1線の単式ホームが設けられており、根室方向へ向かう際にはホーム右側からアクセスします。駅舎は存在しませんが、日本最東端の駅であることを示す記念碑が設置されています。

観光促進の取り組み

観光客向けに、「最東端駅 東根室到達証明書」の配布が2017年から行われています。根室駅に隣接する観光インフォメーションセンターで入手可能で、デザインは数回変更されています。また、2018年からは、東根室駅を発着する一部の列車において「ご当地弁当」が販売されるサービスが始まりました。これにより、焼きさんま寿司ややきとり弁当といった地域特産の駅弁を楽しむことができるようになっています。

利用状況

利用状況のデータでは、年間の乗車人数が記録されており、日ごとの平均が示されています。特定の年度では日数を考慮に入れた値が算出されています。JR調査に基づいた数値は、過去5年間の平均値を示しています。

駅周辺

駅の周囲は住宅地が広がっており、地域の生活に密着した存在となっています。また、近隣には航空自衛隊の根室分屯基地があり、主に警戒活動を行う第26警戒隊や、情報収集を担当する部隊などが駐在しています。このため、軍関係者や関連の人々も駅を利用します。さらに、根室高校の生徒も通学手段としてこの駅を利用することがあります。

駅周辺には、光洋簡易郵便局や光洋中学校、北海道根室高等学校があり、地域の教育や通信インフラの一端を担っています。また、根室交通のバス停「光洋中学校前」も近くに存在しています。

隣の駅

この駅の隣接駅には、根室本線の西和田駅と根室駅があります。快速の「ノサップ」は通過し、「はなさき」は西和田駅と根室駅の間に位置しています。

参考文献

この駅に関する情報の詳細は、「写真で見る北海道の鉄道」（田中和夫監修、北海道新聞社発行、2002年）や、JR北海道の公式サイトを通しても確認できます。日本の鉄道駅における歴史や地域文化を知るための重要な資料です。

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