東洋メディアリンクス

東洋メディアリンクス株式会社

東洋メディアリンクス株式会社は、東京都中央区に本社を構え、空間プロデュース事業を展開する企業です。単に空間をデザインするだけでなく、音、香り、映像といった要素を複合的に組み合わせ、顧客のニーズに合わせた最適な空間を創造しています。

事業内容

同社の事業は多岐に渡りますが、主なものとして以下のものが挙げられます。

空間における総合的なコンテンツ提案: 音、香り、映像をミックスしたコンテンツを提案し、心地よい空間を演出します。
システム構築: 提案したコンテンツを最大限に活用するためのシステムを構築します。
AIソリューション: 空間で働く人々や利用する人々がより快適に過ごせるよう、AIを活用したソリューションを提供します。CSSホールディングスや三越伊勢丹でのAI導入活用事例があります。
空間マーケティング支援: データコンテンツを活用し、空間におけるマーケティングを支援します。
グリーンソリューション: SDGs（持続可能な開発目標）に貢献するグリーンソリューションを提供します。2024年には株式会社アートグリーンと業務提携し、植栽事業を開始。「bio」というグリーンを中心としたコンテンツ演出も発表しました。

沿革

東洋メディアリンクスの歴史は古く、1962年に「東洋音楽放送株式会社」として設立されました。その後、社名変更を経て、1993年に現在の「東洋メディアリンクス株式会社」となりました。2006年にはセントラルサービスシステム（現・CSSホールディングス）のグループ会社となり、2023年からはAIソリューションサービスを開始、NICEアライアンスへの参画を発表するなど、常に時代の変化に対応しながら事業を拡大しています。

1962年：「東洋音楽放送株式会社」設立
1971年：「東洋ビージーエム株式会社」に社名変更
1993年：「東洋メディアリンクス株式会社」に社名変更
2006年：セントラルサービスシステム（現・CSSホールディングス）のグループ会社となる
2023年：AIソリューションサービス開始、NICEアライアンスへ参画
* 2024年：株式会社アートグリーンと業務提携、植栽事業開始

空間プロデュース事業

創業以来60年間、ライブラリミュージック・BGM事業を手掛けており、「BGM」という言葉が世間に浸透していない時代から普及に努めました。その過程で音響設備との関わりを深め、業務放送機器の販売にも携わるようになりました。音楽配信で培った技術は映像技術へと発展し、システムインテグレーションへと繋がっています。

音楽の提供は、ルミネやアトレといったJR東日本系の企業を中心に現在も行われています。映像コンテンツおよび設備機器の販売は、演出系、防犯系、情報配信系と幅広く展開しており、演出系ではインスタレーションや360度マッピングなどの大型演出も手掛けています。防犯系では金融機関を中心に全国ネットワークで実績があり、情報配信では丸の内企業を中心にデジタルサイネージの販売が伸びています。

聴覚、視覚に加え、嗅覚に着目したフレグランスサービスも展開し、総合的な空間五感演出を実現しました。近年では、各事業が一体となり、空間を活用した総合演出企業へと成長を遂げています。

CSR活動

人手不足の打開策としてAI事業に参画し、AIコンサルタントを中心に、社会活動を行う人々のホスピタリティを維持・向上させる活動を行っています。グループ企業であるCSSホールディングスでの実証実験や、三越伊勢丹でのAI導入活用など、精力的な活動を展開しています。

アートプロデュースの一環として、学生向けのビジネス講義を実施し、次世代への業界訴求や空間活性化への貢献も行っています。2023年からは玉川学園と協業し、活動を進めています。

発車メロディ

1989年頃から、東日本旅客鉄道（JR東日本）向けの発車メロディの制作も行っていました。同社管内の幅広いエリアに導入され、現在でも埼京線の乗り入れ先である東京臨海高速鉄道（りんかい線）の各駅を含め、多数の駅で使用されています。代表的な曲として、「Water Crown（水の冠）」、「Gota del Vient（一滴の風）」、「Verde Rayo（緑の光線）」、「Cielo Estrellado（星空）」などがあります。

五感工房

かつて存在した音響機器メーカーであり、東洋メディアリンクスの制作部門が独立した会社でした。JR東日本の発車メロディなどを納入していましたが、2005年に東洋メディアリンクスに再度統合されました。五感工房が制作した発車メロディは「SHシリーズ」と呼ばれ、現在でも一部の駅で使用されています。

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