桂玲子

桂 玲子（かつら れいこ）

桂玲子は、1940年2月8日生まれの日本の女性声優で、福岡県福岡市の出身です。彼女は東京俳優生活協同組合に所属しており、声優業と舞台活動に従事しています。また、夫は俳優の金内喜久夫です。

幼少期からの舞台への情熱

幼少期から表現活動を好んだ桂は、中学生時代に新舞踊に夢中になり、自ら道具や衣装を用意して父親と共に博多で踊る経験を持ちます。九州女子高等学校（現・福岡大学附属若葉高等学校）在学中には演劇部に所属し、『長靴をはいた猫』や『勧進帳』など様々な舞台に立ち、早くからその才能を発揮しました。

高校卒業後の1958年、彼女は九州朝日放送放送劇団に入団し、ラジオドラマに出演。この間、「白鳥麗子」という芸名を名乗り、夫の金内喜久夫と共にラジオ番組を持っていたこともありました。その後、1963年に金内の勧めで文学座に入団し、上京。声の仕事に取り組むこととなります。

幅広い役柄と特技

桂玲子の声の特徴はメゾソプラノであり、声優としては主に小さな子どもや赤ちゃんの役を多く演じています。しかし、舞台では老け役をこなすことが多く、幅広い演技力を誇ります。また、日舞の名取でもあり、その特技も舞台での表現に生かされています。

名作アニメでの貢献

彼女は『サザエさん』において、イクラちゃん役やリカちゃん役、かおりちゃん役を長年にわたって担当しています。彼女自身は、その役割が自然に決まったことを語り、「若いころから楽しく演じてきた」と述べています。役作りにおいては、深く考えすぎず、そのキャラクターの世界に自然と飛び込むことを大事にしています。

2022年には、久しぶりにリカちゃんを演じる機会があり、役が思い出せないという一時的なスランプを経験。しかしながら、彼女にとっての思い出深いキャラクターは、『フランダースの犬』のアロアや『一休さん』のさよちゃんで、演じる際には自らの意識をしっかり持つことが重要だと語っています。

数々の出演作品

桂玲子の活動はテレビアニメ、劇場アニメ、OVA、ゲーム、吹き替えなど多岐にわたります。例えば、1964年から放送された『狼少年ケン』ではドロシーやママ役を演じ、1971年から続く『サザエさん』では主要な役どころを担っています。他にも『フランダースの犬』や『一休さん』シリーズなど、数多くの名作に出演してきました。

まとめ

桂玲子は、声優業界において多彩な役柄をこなし、幅広い演技力と特技を持つことで知られています。彼女の長年にわたる努力と情熱は、今も多くのファンに愛される存在です。

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