桜林高等学校

千葉県千葉市若葉区桜木北一丁目に位置する桜林高等学校（おうりんこうとうがっこう）は、地域に根差した私立の学び舎です。通称は「桜林（おうりん）」として親しまれています。

本校の歴史は、1989年に金剛学園高等専修学校として第一歩を踏み出したことから始まります。その後、金剛学園高等学校へと組織改編を経て、2005年には現在の桜林高等学校という名称に変更されました。この間、学校施設の整備も積極的に進められ、1990年には2号館、1991年にはテニスコートが完成。1993年には太田義平記念体育館とグラウンドが整備され、教育環境が拡充されました。また、専門的な学びにも力を入れ、1994年には工業高等課程に電気工事士科を設置。1995年には実習館（現在の3号館）が、1999年には新実習館が完成するなど、実践的な学びの場も充実させていきました。1997年には商業実務課程の商業科を流通システム科へ改称しています。2004年には御殿校舎と御殿グラウンドを取得し、学校敷地を拡大しました。特に大きな転換期となったのは2006年で、この年に全日制課程が新たに開設され、これに伴い定時制課程は廃止されています。

桜林高等学校の教育理念には、少林寺拳法の考え方が深く影響を与えています。校訓である「自己確立」と「自他共楽」は、まさにこの理念に基づいています。建学の精神では、「少林寺拳法の理念を取り入れた教育を通じて、自己を確立し、他者と共に生きる喜びを知り、日本国内および国際社会に貢献できる人材を育成すること」を掲げています。教育の根幹に少林寺拳法の精神を据えていることは、重点部活動として少林寺拳法部を位置づけていることからも伺えます。

教育方針においては、生徒一人ひとりが未来を切り拓く力を育むことに重点を置いています。学習指導においては、単に知識を詰め込んだり、大学受験対策に偏ったりするのではなく、「確かな学力が、人生を強く生き抜く上での自信と原動力となる」という信念に基づいています。この考えのもと、「チャレンジ＆チェンジ」を目標に掲げ、生徒が自ら積極的に学びに向かう姿勢を養います。具体的な取り組みとしては、毎日の朝読書を実施し読解力や集中力を高めたり、最新の電子黒板を導入して視覚的に分かりやすい授業を行ったりしています。生徒の多様な進路希望に対応するため、特進コースと総合コースに分かれたコース別授業を展開。さらに、理解を深めたり弱点を克服したりするための特別補講も随時実施しています。ICT教育にも力を入れており、学習管理プラットフォーム「Classi」を活用し、学校と家庭の情報共有や学習支援を行っています。また、特進コースの3年生には、オンライン学習ツール「スタディサプリ」が無料で提供され、主体的な学習をサポートしています。

生活指導では、社会生活の基本である「あいさつ」を特に重視しています。日々の挨拶を徹底することで、生徒は自然と規律や規範意識を身につけ、社会で必要なコミュニケーション能力や協調性を育んでいきます。

進路指導の目的は、「生徒自身が将来の人生設計を、計画的かつ継続的に考えられるようになること」です。この目標達成のために、様々な情報提供と個別支援を行っています。大学や専門学校の担当者を招いた進路ガイダンス、実際に大学の授業を体験できる模擬授業、社会で活躍する人々から学ぶ進路講演など、多様な進路セミナーを実施しています。また、生徒の現在の興味や将来への考えを把握するため、定期的な進路希望調査や、年次に応じた進路適性検査を行っています。さらに、自分の考えをより明確にするために、「書いて考える進路」という手法を導入し、文章化を通じて自己理解を深める機会を提供しています。

本校の卒業生には、サッカー選手として活躍する櫻川ソロモン氏などがいます。

交通アクセスについては、JR総武本線都賀駅からは徒歩約21分、千葉都市モノレール2号線桜木駅からは徒歩約6分となっており、モノレールを利用すると比較的容易に通学できます。

本校は、千葉県高等学校一覧にも名を連ねています。詳細については、桜林高等学校の公式サイトをご確認ください。

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