棚倉町立図書館

棚倉町立図書館について

棚倉町立図書館（たなぐらちょうりつとしょかん）は、福島県東白川郡の棚倉町に位置する公共図書館です。この図書館は、1979年の開館以来、地域住民に貴重な情報源として利用されてきました。

歴史的背景

1979年1月19日、棚倉町立図書館は福島県内で初めての町立図書館として誕生しました。当初の蔵書は、約3000冊が公民館から移管され、さらに福島県立図書館から5000冊が導入される形でスタートしました。この図書館は、棚倉城跡近くの公民館の隣に設置され、地域の人々に本を提供し始めたのです。

1981年には、「小さなとしょかん巡回文庫」という新たな試みが始まりました。これは、町内の周辺地区に設置された小規模な図書室で、各地域の家庭に本を貸し出すというものでした。2か月ごとに蔵書が入れ替わるこの仕組みにより、地域住民は常に新しい本に触れることができました。2004年度には、全地区での貸し出し本数が3000冊を超えるなど、地域に根付いた活動が行われていました。

しかし、2011年3月11日の東日本大震災では、隣接する公民館が被災し、取り壊しされる事態が発生しました。この震災を受けて、図書館の閲覧スペースを充実させる必要性が高まり、新たな図書館の建設が計画されました。2013年7月1日、磐城棚倉駅前に新図書館が開館し、現代的な施設が地域に新たな息吹をもたらしました。

現在の施設とサービス

新しい棚倉町立図書館は、蔵書数が2014年時点で約6万点に達しており、利用者のニーズに応える多彩な資料を取り揃えています。地域住民はこの図書館を通じて、さまざまなジャンルの本や資料にアクセスできる環境が整っています。

利用案内

• - 開館時間: 9時から19時まで
• - 休館日: 月曜日（ただし、国民の祝日が月曜日の場合はその翌日）、また12月29日から1月3日まで
• - 貸出可能冊数・期間: 1度に5点まで、貸出期間は14日です。

まとめ

棚倉町立図書館は、地域の文化と学びの拠点として貴重な役割を果たしています。開館以来、地域住民の要望に応じたサービスやイベントを展開しながら、地域に愛される図書館を目指しています。これからも、地域に密着した読書環境の提供が期待されます。

もう一度検索