極道兵器

極道兵器

『極道兵器』（ごくどうへいき）とは、日本の漫画作品であり、石川賢が手掛けた作品です。この漫画は、1996年6月に『コミックジャックポット』（リイド社）にて読み切りとして発表され、その後同雑誌にて1996年8月号から1997年10・11月合併号まで連載されました。また、1998年12月から1999年1月まで『週刊漫画サンデー』（実業之日本社）にも連載されました。全3巻という形でリイド社から刊行され、後に「極道兵器 破壊編」「同 壊滅編」「同 滅殺編」として再刊されています。

物語の概要

本作は、破壊と殺戮を好む狂暴な主人公、岩鬼将造を中心に描かれます。将造は、関東の武闘派ヤクザである岩鬼組の御曹司で、常人離れした怪力と射撃能力を持っていますが、その危険性ゆえに日本を追放され南米で傭兵として活動していました。傭兵時代の彼は、マッド・ドッグと名乗り、無法地帯で暴れ回っていました。しかし、日本政府の意向により、世界の暗部を支配するデス・ドロップ・マフィアと対抗するために、全身を重火器に改造されたサイボーグ兵器「極道兵器」として再生されます。

主な登場人物

岩鬼組

• - 岩鬼将造（いわき しょうぞう）: 主人公であり、超人的な肉体を持つ極道兵器。暴力と破壊を通じて世界の悪と立ち向かいます。
• - 三太郎（さんたろう）: 将造の相棒で、独特のモヒカン刈りが特徴の岩鬼組のメンバー。彼もまた、将造と共に数々の冒険を共にします。
• - 拓三（たくぞう）: 将造の仲間で、爆発物の専門家。彼の技術は物語において重要な役割を果たします。
• - 山鬼なよ子（やまき なよこ）: 将造の許婚で、西日本のヤクザ組織を代表する組長です。

デス・ドロップ・マフィア

• - 倉脇重介（くらわき じゅうすけ）: デス・ドロップ・マフィアの一員として、将造の父を暗殺し、組織の日本侵略をリードします。
• - シャルロ: マフィアの幹部で、日本制圧を担う重要な役割を果たします。
• - ゴッドファーザー: マフィアの総帥であり、超能力者でもあります。

実写映画版

2011年7月23日には、日活によって『SUSHI TYPHOON まつり』として実写映画化されました。坂口拓が監督・主演を務め、多くのアクションシーンが話題を呼びました。映画のキャッチコピーは「この兵器（カラダ）、最高じゃ!」で、原作の迫力と魅力を映像化した意欲作となっています。

漫画『極道兵器』は、アクションとドラマが融合した独特のスタイルで、多くのファンを魅了し続けています。さまざまなキャラクターの背景や相互関係が、物語に深みを与え、極道たちの壮絶な戦いが日本社会を描き出します。

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