横井咲桜

横井 咲桜

日本の卓球選手、横井 咲桜（よこい さくら）は、2004年4月23日に岐阜県で生まれました。現在、国内屈指の強豪チームであるミキハウスに所属し、プロ選手として活躍しています。

キャリア初期と国内での台頭

横井選手は、岐阜県の卓球クラブチームであるO.T.T.Cで幼い頃から卓球の基礎を学びました。小学生年代から全国大会で頭角を現し、2014年には全日本卓球選手権大会カブの部女子シングルスで3位に入賞するなど、将来を嘱望される存在となります。

四天王寺中学校に進学すると同時に、ミキハウスジュニアスポーツクラブ（JSC）に所属。中学時代も全国の舞台で着実に実績を重ねました。2018年の全国中学校卓球大会では女子団体で優勝に貢献。同年には全日本卓球選手権大会カデットの部でも14歳以下女子シングルスと女子ダブルスでそれぞれ3位に入賞しています。2019年の全国中学校卓球大会でも女子団体で連覇を果たし、女子シングルスでも3位となるなど、中学年代のトッププレイヤーとしての地位を確立しました。

高校時代の輝きとインターハイ三冠

高校に進学してからも横井選手の勢いは止まりませんでした。2020年の全日本卓球選手権大会ジュニア女子シングルスではベスト4に進出。翌2021年の全日本卓球選手権大会では、ジュニア女子シングルスで準優勝、一般女子シングルスでもベスト8に入り、日本国内のトップレベルで戦える実力を証明しました。

そして、高校時代の最大のハイライトとなったのが、2021年の全国高等学校総合体育大会（インターハイ）です。この大会で横井選手は、女子シングルス、大藤沙月選手とのペアで臨んだ女子ダブルス、そして女子団体の全ての種目で見事に優勝を飾り、史上稀に見る快挙である「三冠」を達成しました。この偉業により、横井選手は同世代における圧倒的な存在感を示しました。

Tリーグと社会人での挑戦

国内トップリーグであるTリーグにも参戦しており、2021-2022シーズンは九州アスティーダに所属。翌2022-2023シーズンからは日本ペイントマレッツに移籍し、現在もチームの主力選手として活躍しています。

2023年には、長年ジュニア時代から所属していたミキハウスに入社し、プロ卓球選手としての新たな一歩を踏み出しました。実業団選手として、国内外の大会でミキハウスの看板を背負って戦っています。

国際舞台での実績

横井選手は国内だけでなく、国際舞台でも積極的に挑戦を続けています。特に近年は、世界卓球連盟（ITTF）が主催する国際大会シリーズ「WTT」において、女子ダブルスを中心に数多くの実績を残しています。

2021年のWTT中東シリーズ・スターコンテンダードーハでは女子ダブルスで3位に入賞。

2024年に入ると、その国際的な活躍はさらに顕著になりました。大藤沙月選手とのペアでは、WTTフィーダー バラジュディン、WTTコンテンダー チュニス、WTTコンテンダー リマなどで優勝を飾るなど、数々の国際大会で頂点に立ちました。また、青木咲智選手とのペアでもWTTフィーダー プリシュティナで優勝するなど、ダブルス巧者としてワールドツアーを転戦しています。シングルスでもWTTフィーダー マスカットとWTTフィーダー プリシュティナで優勝、WTTフィーダー カリアリで準優勝するなど、着実に成績を上げています。

アジア卓球選手権にも日本代表として出場し、2024年には大藤沙月選手とのペアで女子ダブルス優勝という輝かしい成績を残しました。さらに、2025年に入ってもWTTスターコンテンダー ドーハ、WTTコンテンダー マスカットで女子ダブルス優勝を飾るなど、国際舞台での存在感を高めています。

まとめ

小学生の頃から全国で活躍し、中学、高校と世代トップクラスの実力を示し続けてきた横井咲桜選手。特にインターハイ三冠という偉業は、その突出した才能と努力の結晶と言えるでしょう。現在、ミキハウス所属のプロ選手として、TリーグやWTTシリーズなど国内外の主要大会で活躍の場を広げています。ダブルスでは国際大会での優勝経験も豊富であり、日本卓球界の新たな担い手として、今後のさらなる飛躍が期待される選手です。

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