横山楓

横山 楓（よこやま かえで）

横山楓は1997年12月28日生まれで、プロ野球選手としてオリックス・バファローズに所属しています。右投両打の投手で、出身地は宮崎県宮崎市です。彼の野球人生は、幼少期からの逆境を跳ね返す形で発展してきました。

経歴の始まり

幼い頃に父を亡くした横山は、母親が介護施設で調理師として働く中で育ちました。小学校4年生のときに西池ブルドッグに入り、野球を始めました。中学時代は宮崎中央ボーイズで2番手投手として活躍します。ここでの活躍が宮崎学園高校の監督の目に留まり、高校進学の際に同校に推薦されます。

高校1年生の冬には腰を痛め、2か月間の投球を断念しますが、監督の助言で体幹を鍛えることで、2年時には球速が140km/hを超えます。初めは高校までで野球をやめる考えを持っていましたが、148km/hを記録したことで、職業としての野球への決意を固めます。しかし、高校3年時の夏、宮崎県大会で勝ち進んだものの、決勝で敗れたため甲子園の夢は叶いませんでした。

大学時代とプロ入りの道

高校卒業後は國學院大學に進学しますが、ここでも腰痛に悩まされます。2年生の夏からようやく投球練習を再開し、3年春の東都大学リーグでは6試合に登板。秋シーズンも先発を任され、最速149km/hを記録するなど成長を見せました。大学4年生となると、プロ志望届を提出しますが、ドラフトでは指名を受けず、卒業後はセガサミーに入社しました。ここで、同期に吉村貢司郎、1学年下に小川龍成がいる環境でプレーを続けました。

2021年には社会人野球日本選手権大会に出場し、NTT西日本戦で5者連続三振を奪う強力なピッチングを披露します。ホンダとの準々決勝では、最速153km/hを記録し、結果は無失点に抑えたものの、チームは敗れました。

プロ入りからの成績

2021年10月のドラフト会議では、オリックス・バファローズから6位指名を受け、契約金3500万円で入団が決まりました。背番号52を与えられ、単身寮生活を選びつつ、選手生活が始まりました。

プロ1年目の2022年はウエスタン・リーグで25試合に登板しますが、一軍での出場は叶いませんでした。成績は0勝2敗、防御率2.36と堅実に投げました。2023年には京セラドームでプロ初登板を果たし、無失点で試合を終えましたが、その後の登板成績は防御率7.36となりました。

選手としての特徴

横山は最速153km/hを誇る速球派で、直球に加え変化球としてフォークとカーブを投げ分けます。彼の投球フォームは極端にテイクバックを少なくしており、「招き猫」のような右手首の曲げ方が特徴です。この独自のフォームは、体が上を向きやすい彼の課題に対処するために進化してきました。

結論

横山楓はこれからのプロ野球界で注目される選手の一人です。彼の成長と活躍に期待が寄せられる中、これからもその才能をさらなる高みへと磨いていくことでしょう。

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