横浜シーサイドライン

株式会社横浜シーサイドラインについて

株式会社横浜シーサイドラインは、神奈川県横浜市で新交通システム「金沢シーサイドライン」を運営する鉄道会社です。この会社は、横浜市や京浜急行電鉄、西武鉄道、横浜銀行などによって設立された第三セクターの一つであり、主なオフィスは金沢区の並木中央駅の隣接地にある車両基地内に位置しています。また、シーサイドラインという名称とロゴは、2010年から同社の登録商標として保護されています。

歴史

横浜シーサイドラインは、1983年に横浜新都市交通株式会社として設立されました。1984年には軌道特許を取得し、1989年には運輸業務の開始が認可され、同年7月に金沢シーサイドラインが開業しました。初代の1000形車両が運転を開始し、1994年からは全列車が自動運転化されました。その後、1995年には運賃体系が改訂され、対キロ区間制へ変更しました。

2000年代に入ると、シーサイドラインのサービスはさらに充実し、2007年にはPASMOの導入を行い、さらに2008年からは優先車両の導入などが行われました。2013年に社名を株式会社横浜シーサイドラインに変更し、30周年記念のイベントを実施。2014年には、1000形車両が運転を終え、ローカルなイベントも継続的に開催されています。

路線と車両

横浜シーサイドラインが運営する金沢シーサイドラインは、新杉田駅から金沢八景駅までの長さ10.8kmの路線です。運営する車両は2種類あり、1000形は2014年に運用を終了し、現在は2000形が運行されています。

運賃について

運賃システムは、成人旅客運賃が基準で、小児は半額程度です。ICカード利用時には、お得な運賃体系が適用されます。シーサイドラインは、交通系ICカードの全国相互利用に対応しており、そのためお客様に非常に便利な移動手段を提供しています。

付帯事業と広報

横浜シーサイドラインは、各種駐車場の経営も行っており、並木中央駐車場やその他の公共施設の駐車場を提供しています。特にシーサイドラインフェスタなど地域の交流を促進するイベントも盛んに行われています。キャラクターの「キラキラ☆シーたん」など、広報活動にも力を入れています。

経営と将来展望

経営面では、2001年に中期計画が策定され、以降も安定した黒字運営を達成してきました。しかし、近年では新交通システム導入計画など様々なプロジェクトに対するリスク感も議論されています。今後は新たな事業参加や地域の交通整備に向けた検討が続く予定です。

このように株式会社横浜シーサイドラインは、地域の交通機関として多様なサービスを展開しながら、地元に密着した活動を続けています。今後の発展にも期待が寄せられています。

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