横浜市三殿台考古館

横浜市三殿台考古館の紹介

横浜市三殿台考古館は、神奈川県横浜市磯子区岡村に位置する歴史博物館で、考古学に特化しています。この施設では、国の史跡である三殿台遺跡から出土した遺物や遺構が保管され、来館者に古代の横浜の歴史が紹介されています。

三殿台遺跡について

三殿台遺跡は、標高55メートルの台地に位置し、その最高点にあります。1961年には、近隣の学校が校地拡張を計画したことから、発掘調査が開始されました。調査は和島誠一によって行われ、約10,000平方メートルの範囲で縄文時代から弥生時代、古墳時代にわたる集落遺跡が発見されました。これにより、時代ごとに異なる集落の様子が明らかとなり、重要な遺跡として保存が決定しました。その結果、1966年には国の史跡に指定され、周辺地域は公園となりました。そして、1967年には三殿台考古館がオープンし、2006年からは横浜市ふるさと歴史財団が運営を担当しています。

施設の構成

考古館内には様々な施設があり、見どころが豊富です。主な施設は以下の通りです。

• - 展示室：遺跡の全体像や出土品が展示されています。
• - 建物址保護棟：発掘された竪穴建物の様子を見学できます。
• - 縄文時代復元建物、弥生時代復元建物、古墳時代復元建物：各時代の生活様式を再現した建物が設置されています。
• - 事務所棟：運営に関する窓口です。

イベントと体験プログラム

考古館では、常設の出土遺物以外にも様々なテーマに基づいたパネル展や、体験型のイベントが年間を通じて開催されます。具体的には、勾玉作り、弓射ち体験、土器作り体験などがあり、参加者はこれらの活動を通じて、古代の文化に触れることができます。

オリジナルグッズ

考古館では、オリジナルの缶バッジやクリアファイルなどのグッズも販売しています。また、横浜市埋蔵文化財センターからの通信販売も行われています。注目すべき点は、ゆずのアルバム『すみれ』の付属ブックレットで、三殿台遺跡で撮影された写真が収められていることです。そのため、考古館のオリジナルキャラクターは、楽器を奏でる弥生土器のペア（壺形土器と甕形土器）が描かれています。

利用情報

• - 入場料：無料
• - 開館時間：9:00から17:00（10月から3月は16:00まで）
• - 休館日：月曜日（祝日の場合は翌日）、12月28日から1月4日まで
• - 駐車場：普通車5台分の無料駐車スペースがありますが、道幅が狭いためバスは進入できません。
• - 遺跡へのアクセス：訪問者はいつでも遺跡のエリアに出入り可能です。

交通アクセス

三殿台考古館へのアクセスは、横浜市営地下鉄ブルーラインの弘明寺駅から市営バスの219系統に乗り、三殿台公園下車後、徒歩3分といった方法があるほか、蒔田駅からは徒歩約20分の距離にあります。ただし、弘明寺駅からのバスは1時間に2本程度しか運行されていないため、徒歩での移動も検討が必要です。

このように、横浜市三殿台考古館は、古代の歴史を学び、体験するための素晴らしい場所です。

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