横浜市民ギャラリー

横浜市民ギャラリーについて

横浜市民ギャラリーは、神奈川県横浜市西区の宮崎町に位置する文化施設です。運営は横浜市芸術文化振興財団が行い、市民に向けて美術文化の創造や普及を目的としています。2005年までの「今日の作家展」や「ニューアート展」を基に、2014年に新たにオープンしたこのギャラリーは、横浜市政初の文化施設としての歴史的な背景を持ちます。

沿革

1974年までは中区の旧中区役所で運営されていましたが、より大きな展示スペースを求めて、新たに建設された横浜市教育文化センター内に移転しました。その後、このギャラリーは関内駅前という便利な立地も相まって、多くの美術団体や作家が活動する場として重要な役割を果たしてきました。

2011年の東日本大震災により、教育文化センターが閉鎖されたため、横浜市民ギャラリーは一時閉館に追い込まれましたが、新たに改修された横浜市職員厚生施設「いせやま会館」が再開発され、2014年10月に改めてオープンしました。

取り組み

横浜市民ギャラリーでは、現代アートをテーマにした「ニューアート展NEXT」が2011年から開催されています。この展覧会は、様々な現代作家の作品を通じて、創造都市横浜からの新しい表現を発信することを目指しています。

また、1965年から毎年夏に行われる「横浜市こどもの美術展」も地域の子供たちにとって重要なイベントです。無審査で全ての子ども達の作品を展示するこの展覧会では、約1,200㎡の展示スペースに子ども達の創作物が並び、入場無料のトークやワークショップも開催されます。

さらに、横浜市民ギャラリーでは「コレクション展」も企画しており、戦後から1990年代初頭までの横浜や神奈川の作家による作品を中心に、約1,300点をテーマ別に紹介しています。2011年度には、「コレクション展2012 THEフェイス」という企画が行われ、油絵や写真などの多様な作品が披露されました。

これらの取り組みを通じて、横浜市民ギャラリーは地域の文化を育み、芸術活動の振興に寄与しています。市民に親しみやすい多彩なプログラムを提供し、訪れる人々に新たな感動を与え続けています。

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