橋爪功

橋爪 功（はしづめ いさお）

橋爪 功は1941年9月17日に大阪府で生まれた日本の俳優であり、演劇集団 円の前代表としても知られています。彼の身長は168cm、体重は63kgで、O型です。

生い立ちと学生時代

大阪市東住吉区に生まれた橋爪は、狭い借家で育ちました。父親は和歌山県からの出身で、厳しい家庭環境が彼の成長に影響を与えました。彼は幼少期から歌舞伎や映画を観ることを楽しみ、明るく目立ちたがりな性格から、東田辺小学校の生徒会長に立候補したこともありました。

中学校では文学作品に興味を持ち、友人から影響を受けて読書を始めました。この時期に父親を失ったことは、彼にとって大きな出来事でした。その後、坂本高校に転校し、演劇部の舞台に触れたことで俳優を志すようになりますが、学業不振によって大学進学を諦めました。

俳優としてのキャリア

1961年、橋爪は新聞で目にした文学座の研究生募集に応募し、見事合格しました。同期には多くの著名な俳優が名を連ね、彼は演技に没頭しました。1963年に文学座を離れ、劇団雲に参加。1974年の舞台『スカパンの悪だくみ』での役どころが転機となり、彼は演劇界で注目を浴び始めました。

1975年には演劇集団 円を結成し、以降も数多くの舞台に出演し続けています。2006年には円の代表に就任し、2023年までその座にありました。さまざまな二人芝居やテレビドラマにも活躍し、『し』や『レインマン』などの作品に出演しました。特に、FMシアター『かわり目〜父と娘の15年〜』では、演技賞を受賞するなど、その演技力は高く評価されています。

彼のキャリアは舞台に留まらず、テレビドラマにも活躍の場を広げました。悪役から主役まで、幅広い役をこなす彼は、その独特の存在感によって、多くの視聴者を魅了しています。『京都迷宮案内』など、シリーズ化された作品でも主演を務めました。

受賞歴と評価

橋爪は数々の賞を受賞しており、日本アカデミー賞においても優秀助演男優賞や優秀主演男優賞を獲得しています。また、演劇界でも評価が高く、読売演劇大賞や紀伊國屋演劇賞など、多くの名誉が彼に贈られました。2021年には旭日小綬章も受章し、その多才な才能が広く認められています。

人物とエピソード

橋爪は同級生たちと良好な関係を築き、北村総一朗とは長年の友人関係を続けています。また、尊敬する芥川比呂志から多くを学び、その教えが彼の演技に色濃く反映されています。彼自身、過去の悪役に強いこだわりを持っており、演じる役柄に対する情熱が伺えます。私生活においては、二度の結婚歴があり、現在の妻とは20歳の歳の差があるといいます。

終わりに

橋爪 功は俳優としての道を歩む中で、多彩な役を演じ、数多くの作品に貢献してきました。その経験と情熱が、今後の演技活動にも生かされていくことでしょう。彼のさらなる活躍が期待されます。

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