機神飛翔デモンベイン

機神飛翔デモンベイン：魔導探偵と鬼械神の新たな戦いの幕開け

2006年5月26日、ニトロプラスより発売されたPCゲーム『機神飛翔デモンベイン』は、シリーズ前作である18禁PCゲーム『斬魔大聖デモンベイン』と、そのPS2移植版『機神咆吼デモンベイン』に続く作品です。前作とは異なり、ノベルゲームパートと3Dアクションパートを融合した、新たなゲーム性で話題を呼びました。クトゥルー神話からのモチーフや用語を随所に散りばめ、世界観の深みも魅力の一つです。

ストーリー：歪められた世界の謎

前作で邪神による因果の歪みを修正し、平和を取り戻した主人公・大十字九郎と、彼の相棒にして魔導書「アル・アジフ」の化身であるアルは、新生世界において魔導探偵として活躍しています。しかし、平穏な日々は長くは続かず、覇道財閥当主・覇道瑠璃からの依頼で、アーカムシティで頻発する怪事件の調査に乗り出すことに。

調査中に、赤いドレスの少女・アナザーブラッドと、二挺拳銃と二刀流を操る謎の少年・九朔と遭遇します。そして、彼らを通して、かつて存在した世界のアンチクロスの復活という、新たな脅威が明らかになり、九郎とアルは再び戦いの渦へと巻き込まれていくのです。

キャラクター：個性豊かな登場人物たち

本作には、前作からのキャラクターに加え、新たなキャラクターが登場し、物語を彩ります。

前作からのキャラクター:

大十字九郎: 魔術師にして魔導探偵。相棒のアルと共に、デモンベインに乗り込み敵と戦う。
アル・アジフ: 九郎の相棒で、魔導書「ネクロノミコン」の化身。戦闘時には九郎を強化する。
覇道瑠璃: 覇道財閥の当主。九郎に事件の調査を依頼する。
ウィンフィールド: 瑠璃に仕える執事。冷静沈着で、戦闘能力も高い。
チアキ、ソーニャ、マコト: 瑠璃に仕えるメイドたち。
ライカ: 九郎が世話になっているシスター。
ジョージ、アリスン、コリン: ライカの教会で暮らす孤児たち。
ドクター・ウェスト: 破壊ロボを作るマッドサイエンティスト。
エルザ: ドクター・ウェストが作った人造人間。
ネス警部、ストーン警部補: 治安警察の警官。
ミスカトニック大学の三博士: 魔術に詳しい教授たち。
アンチクロス: 前作の敵組織「ブラックロッジ」の大幹部たち。
マスターテリオン: ブラックロッジの大導師。
エセルドレーダ: マスターテリオンに仕える魔導書の化身。
■■■■■■■■■■（ナイアルラトホテップ）: 世界を操る邪神。

新キャラクター:

二闘流（トゥーソード）九朔: 謎の少年。二挺拳銃と二刀流を操る。
アナザーブラッド: 紅いドレスの少女。デモンベインを操る。
ラバン・シュリュズベリイ: 魔術師。魔翼機バイアクヘーを操る。
ハヅキ: シュリュズベリイの魔導書の精霊。
アズラッド: アル・アジフの過去の契約者。
旧神: 古代より邪神と戦う存在。

鬼械神（デウス・マキナ）：圧倒的な力を持つ巨大ロボット

本作では、複数の鬼械神が登場し、迫力ある戦闘シーンを演出します。

デモンベイン: 九郎とアルが搭乗する鬼械神。様々な武器と必殺技を持つ。
デモンベイン・トゥーソード: 九朔が操る鬼械神。デモンベインと酷似した姿をしている。
アンブロシウス: ラバン・シュリュズベリイが操る鬼械神。可変機構を持つ。
アイオーン: アズラッドが操る鬼械神。圧倒的な力を持つが、危険な一面も。
デモンベイン・ブラッド: アナザーブラッドが操る鬼械神。赤いカラーリングが特徴。
リベル・レギス: マスターテリオンとエセルドレーダが搭乗していた鬼械神。
破壊ロボ: ドクター・ウェストが開発した巨大ロボット。鬼械神ではない。

システム：ノベルパートと3Dアクションパートの融合

『機神飛翔デモンベイン』は、ノベルゲームパートと3Dアクションパートで構成されています。ノベルパートでは、ストーリーが展開され、キャラクター間の交流が描かれます。アクションパートでは、鬼械神同士の激しいバトルが繰り広げられ、プレイヤーは操作キャラクターを選択し、敵を倒していくことになります。

関連商品：ゲーム以外にも様々な展開

『機神飛翔デモンベイン』は、ゲーム以外にも、サントラCD、漫画、カードゲーム、客演作品など、様々なメディアミックス展開が行われました。

まとめ：シリーズの集大成にして新たな出発点

『機神飛翔デモンベイン』は、前作からの要素を踏襲しつつ、新たなゲーム性とキャラクター、ストーリーで高い評価を得ました。シリーズファンはもちろん、初めて触れる人にもおすすめできる、魅力的な作品です。

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