水島信用金庫

水島信用金庫とは

水島信用金庫（みずしましんようきんこ）は、岡山県倉敷市の水島地区に本店を構える地域金融機関です。中小企業等協同組合法に基づき設立され、その後信用金庫へ転換しました。地元に根差した活動を通じて、地域の発展に貢献しています。

沿革

水島信用金庫の歴史は、1950年（昭和25年）6月に中小企業等協同組合法に基づき設立された水島信用組合に遡ります。設立の翌月である7月には、当時の岡山県児島郡福田町無番地（現在の倉敷市の一部）にて業務を開始しました。設立から約2年後の1952年（昭和27年）5月には、信用金庫法への準拠に伴い組織を変更し、水島信用金庫として改組・発足しました。同年8月には、本店を現在の所在地である倉敷市水島西常盤町に移転し、事業基盤を固めました。

本店移転後は、地域の発展とともに店舗網の拡大を進めました。1959年（昭和34年）12月の連島支店開設を皮切りに、1960年代には福田、寿町に支店を設置。1970年代以降も精力的に店舗を増やし、中島（1972年）、鶴の浦（1975年）、笹沖（1978年）といった既存市街地や新興地域に進出しました。1980年代には藤戸（1981年）、倉敷駅前（1981年）、西阿知（1982年）、水島南（1985年）、千鳥町（1985年）、広江（1985年）、矢柄（1986年）、児島南（1987年）と、短い期間に多くの支店を開設し、サービス提供エリアを広げました。1990年代に入ってからも羽島（1990年）、茶屋町（1991年）に支店を設置し、県内各地への展開を進めました。

近年では、金融環境の変化や経営効率化の観点から店舗網の見直しも行われており、2008年（平成20年）11月には千鳥町支店が本店に統合されています。

事業区域

水島信用金庫が営業を展開する事業区域は、岡山県内の広範な地域に設定されています。具体的には、本店のある倉敷市をはじめ、岡山市（旧御津郡御津町・建部町、旧赤磐郡瀬戸町を除くエリア）、玉野市、総社市、都窪郡全域、浅口市、浅口郡全域、小田郡全域、笠岡市、そして井原市（旧小田郡美星町、旧後月郡芳井町を除くエリア）が対象となります。この広範なエリアで、地域のお客様に寄り添った金融サービスを提供しています。

キャラクター

お客様への親しみやすさを表現するため、当金庫ではイメージキャラクターを導入しています。以前は「のほほん草紙」というキャラクターが親しまれていましたが、2009年10月1日より、カメをモチーフとした新たなキャラクター「水夢（すいむ）くん」が採用され、当金庫の顔として様々な場面で活躍しています。

ATMサービスの特長

水島信用金庫のATMは、利用者にとって便利なサービスを提供しています。特に注目されるのは、他の信用金庫や県内提携金融機関とのATM相互利用サービスです。

全国の信用金庫が参加する「しんきんATMゼロネットサービス」に対応しており、水島信用金庫以外の信用金庫が発行したキャッシュカードを使って、当金庫のATMで現金の入出金を行う際、特定の時間帯は手数料が無料になります。具体的には、平日8時45分から18時までの入金および出金、ならびに土曜日9時から14時までの出金が無料となります（水島信用金庫以外の信用金庫が幹事となる共同利用自動機店舗を除く）。

さらに、岡山県内の金融機関によるネットワークである「おかやまATMネットサービス」にも加盟しています。このサービスにより、中国銀行、トマト銀行、笠岡信用組合といった提携金融機関のキャッシュカードを使って、水島信用金庫のATMで現金の出金を行う場合、平日8時45分から18時までは手数料が無料となります。トマト銀行および笠岡信用組合のカードについては、同時間帯の入金も手数料無料の対象です。これらのサービスにより、水島信用金庫のお客様はもちろん、他の金融機関の利用者も手数料負担を軽減してATMを利用することが可能です。

水島信用金庫は、地域社会の一員として、金融サービスの提供を通じて暮らしと経済の発展に貢献することを目指しています。

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