水橋春夫

水橋 春夫の音楽人生

水橋春夫（みずはし はるお、1949年2月2日生まれ）は、日本のギタリストおよび音楽プロデューサーで、特に1960年代後半のサイケデリック・ロックバンド「ジャックス」のメンバーとして名を馳せました。彼は東京都で生まれ、和光大学の経済学部を卒業後に音楽の道へと進みました。

学生時代とジャックスへの加入

1967年、大学在学中に水橋は「ジャックス」にリード・ギタリストとして参加します。バンドは1968年にデビューアルバム『ジャックスの世界』を発表したものの、彼はその後すぐに脱退します。ジャックスはその後も多くの音楽ファンに愛され続け、今なお日本のロックシーンに影響を与えています。

音楽プロデューサーとしてのキャリアの始まり

大学を卒業した後、水橋はテイチクに入社。最初の3年間はアシスタントとして経験を積みました。その後、キングレコードに移籍し、音楽バンドや歌手のプロデュースを手がけます。彼がプロデュースしたアーティストには、1980年代に活動したロックバンド「横浜銀蝿」や、アイドル歌手「山瀬まみ」などが含まれています。

ポリスターでの活動

その後、ポリスターに転籍し、1988年から1996年までアイドルデュオ「Wink」をプロデュースしました。彼女たちの担当はポリスターにおける初の仕事であり、デビュー以来大きな成功を収めました。また、1990年代には和久井映見といった他のアーティストの音楽を手がけるなど、幅広いジャンルにわたってプロデュース活動を行いました。

晩年の活動と復帰

水橋は晩年に、ジャックスの元ベーシスト谷野ひとしと共に「水橋春夫グループ」を結成し、音楽活動に復帰します。2015年にはスタジオアルバム『考える人』、続いて2016年に『笑える才能』をリリースしました。これらの作品は、彼の新たなスタイルを示すものであり、多くのファンに喜ばれました。

彼の個性と人生の終わり

水橋は自他ともに認める動物愛好家で、特に犬を愛していました。その柔らかい外見とは裏腹に、実は空手の有段者でもあり、免許状を額装して自宅に飾っていたほどです。彼は2018年8月5日に心不全で69歳という若さでこの世を去りましたが、その音楽に対する情熱と多様な活動は、今なお多くの人々の記憶に残っています。

彼の音楽の足跡は、これからも多くのアーティストに影響を与えることでしょう。

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