水穂大橋

水穂大橋は、1986年に開通した札幌市の豊平川に架かる橋で、南郷通の一部を担っています。橋の名称は、白石区の菊水地区の「水」と、中央区の苗穂地区の「穂」を組み合わせたものです。

特徴的な構造

水穂大橋は、付近の豊平川が屈曲し川幅が狭まっている地形条件から、川の中に橋脚を設けない設計が採用されました。また、都市景観への配慮から、北海道内で初めてとなる「鋼床版バスケットハンドル形ニールセンローゼ橋」という形式が用いられています。この形式は、アーチがバスケットの持ち手のように見える、美しいデザインが特徴です。橋の中央部には休憩スペースが設けられており、歩行者が景色を楽しみながら休憩できます。

景観への配慮

橋の塗装色は、札幌市の「都市景観委員会」への諮問を経て決定されました。一般市民や中央区、豊平区の小学生を対象としたアンケート調査の結果を踏まえ、手稲山や藻岩山の背景に調和する「ライトブルーグリーン」が選ばれました。この色彩は、周囲の自然と調和し、美しい景観を作り出しています。

維持管理の取り組み

アーチ[[橋]]の上弦材に付着した雪や氷が、気温の変化や車両の振動によって車道に落下する事故が報告されています。そのため、橋にはヒーティング装置が設置され、融雪対策が行われています。これにより、冬期間も安全に通行できるよう、維持管理に力が入れられています。

周辺情報

橋の周辺には、札幌市水道局や北海道歯科医師会などの施設があります。散策の際には、これらの施設も合わせて訪れてみるのも良いでしょう。

参考文献

札幌市教育委員会 編『札幌の通り』 さっぽろ文庫58巻

関連情報

日本の橋一覧
* 札幌市 City of Sapporo

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