水谷功

水谷功（みずたに いさお）は、1945年3月12日に三重県で生まれ、2020年12月17日に肝臓癌で亡くなった日本の実業家です。彼は中堅ゼネコンである水谷建設の会長として知られていました。

水谷は、2006年7月に福島県内の土地取引をめぐる11億4000万円の脱税容疑で東京地方検察庁特別捜査部に逮捕され、その名前が広く知られるようになりました。この事件は単なる脱税事件に留まらず、その後の福島県知事汚職事件の摘発へと発展するきっかけとなりました。事件の捜査過程で、水谷建設と政界との繋がりが浮上し、社会的な関心を集めました。

また、2011年の陸山会事件では、水谷建設から小沢一郎事務所側への裏献金を了解していたと証言しました。この証言は、政治資金規正法違反事件の真相解明に大きな影響を与え、政界を揺るがす事態となりました。

水谷は、日朝国交正常化を視野に入れ、何度も北朝鮮へ渡航していたことでも知られています。彼の幅広い人脈は、経済界だけでなく、政界、さらには裏社会にも及んでいたとされ、カジノを好み、指定暴力団山口組や住吉会の幹部とも親交が深かったと言われています。

水谷功の生涯は、日本の経済、政治、そして裏社会が複雑に絡み合った時代を象徴する出来事と深く結びついており、彼の死後も、その影響は様々な方面に残っています。

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