河内長野市立滝畑ふるさと文化財の森センター

河内長野市立滝畑ふるさと文化財の森センター

河内長野市立滝畑ふるさと文化財の森センターは、大阪府河内長野市滝畑地区に位置し、地域の貴重な文化財を保存し、一般公開することを目的とした施設です。旧名称は河内長野市立滝畑民俗資料館で、2007年5月1日に現在の名称へと変更されました。2010年4月1日には青少年活動センターを統合し、その機能を拡充しています。

ふるさと文化財の森とは

文化財、特に国宝や重要文化財に指定される建造物の保存修理には、檜皮、茅、漆といった天然素材が不可欠です。しかし、現代においては、これらの素材は文化財建造物以外での使用がほとんどなくなり、高品質な国産資材の調達が非常に困難になっています。大径木材や希少な木材、い草なども同様の状況です。

そこで文化庁は、これらの資材の産地を「ふるさと文化財の森」として指定し、その管理と育成を支援しています。これにより、文化財の修理に必要な資材を安定的に確保し、必要な際に情報提供を行うことを目指しています。

河内長野市には、以下の4地区が「ふるさと文化財の森」として指定されています。

観心寺境内林【檜皮】
金剛寺境内林【檜皮】
岩湧山茅場【茅】
千石谷ヒノキ林【檜皮】

これらの地域では、それぞれの素材が適切に管理され、文化財の保護に貢献しています。

施設

センター内には、様々な展示や施設があり、地域の文化や歴史に触れることができます。

茅葺屋根の民家: 実際に使用されていた民家を復元したもので、当時の生活様式を垣間見ることができます。
展示室: 農具や炭焼き道具、美術工芸品などが展示されています。また、神社仏閣の調査や修理に関する情報も公開されており、文化財保護の取り組みを知ることができます。
護郷の鐘: 1694年に地元の庄屋が寺に寄進した鐘楼です。歴史的な背景を持つ貴重な文化財です。
不食供養碑: 詳細は不明ですが、地域の歴史や信仰に関わる石碑です。

交通アクセス・料金

所在地: 大阪府道61号堺かつらぎ線沿い、滝畑ダムから上流へ約1km。
公共交通機関: 南海高野線・近鉄長野線 河内長野駅から日野・滝畑コミュニティバスに乗車し、「滝畑ふるさと文化財の森センター前」で下車、徒歩7分。
入場料: 無料

まとめ

河内長野市立滝畑ふるさと文化財の森センターは、地域の文化財を保存し、展示するだけでなく、「ふるさと文化財の森」として文化財の修理に必要な資材の安定供給にも貢献しています。入場無料で、気軽に地域の歴史や文化に触れることができるため、ぜひ一度訪れてみてください。

外部リンク

ふるさと文化財の森
河内長野市滝畑ふるさと文化財の森センター
下郷町ふるさと文化財の森センター（大内宿町並み展示館）
小浜市ふるさと文化財の森センター
金沢市ふるさと文化財の森センター
* 丹波市立山南ふるさと文化財の森センター

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