泉陸奥彦

泉 陸奥彦の音楽人生

泉 陸奥彦（いずみ むつひこ）は1954年10月17日に生まれた日本のギタリストであり、ゲームミュージックの作曲家としても広く知られています。彼は元々コナミアミューズメントに所属し、その多彩な音楽スタイルと技術へのこだわりで多くのファンを魅了してきました。

音楽キャリアの始まり

泉は17歳の頃にギターを始め、プログレッシブ・ロックバンド「カリスマ」を結成。その後、飢餓同盟のメンバーだった小西健司と共に「DADA」を結成し、二枚のアルバムをリリースしました。DADA解散後には、サックス奏者ソーラブ・サダト・ラジュバーディが率いる「SADATO GROUP」に参加し、ヨーロッパツアーも経験しました。この頃の彼は、多くのバンドプロジェクトを抱える多忙な日々を送りながら、音楽シーンの中で確固たる地位を築いていきました。

コナミでの活動

1985年、泉は後にコナミで共に活動することになるメンバーたちと「KENNEDY」バンドを結成しました。彼らはシンセサイザーを駆使したメロディアスなロックを展開し、特に「Twinkling NASA」というアルバムで成功を収めました。このバンドの活動の中で、泉は激しいライブパフォーマンスを繰り広げる一方で、音楽技術を磨き続けました。

コナミ入社後は、『GUITARFREAKS』や『drummania』といった音楽ゲームの初作から楽曲提供を行い、サウンドディレクターとしても活動しました。特にMODEL DDシリーズはその高い演奏難易度で評価され、泉の名は日本のゲーム音楽ファンの間で広まっていきました。

代表アルバムと活動

2006年には1stアルバム『HEAVEN INSIDE』をリリースし、同アルバムにはギタリストのマーティ・フリードマンが参加しました。その後、2011年には民族音楽をテーマにした2ndアルバム『ポン太と巡る世界の音楽』を発表し、2014年には116曲収録のベストアルバム『Third』をリリースしました。2015年には再結成したKENNEDYとCHARISMAのアルバムも発売するなど、徐々にその活動を広げていきました。

泉はハードロックやヘヴィメタルといった激しい音楽スタイルを持ちながら、民族音楽にインスパイアされた楽曲も制作しています。彼のギタープレイは技術的である一方、豊かな音の表情に重きを置いています。このようなスタイルは、彼の音楽に独自のアイデンティティを与えてきました。

コナミ退職後の活動

2019年11月、泉はコナミアミューズメントを定年退職し、長年の親友である菅沼孝三と近藤研之と共に「Thirteen Triangle」を結成しました。現在も精力的にバンド活動を行いながら、音楽性の幅を広げています。彼の手掛けた音楽は、ジャンルを超え多くのリスナーに愛され続けています。

泉はその後も、多数のゲーム音楽やアルバムの制作を続けており、音楽シーンにおける重要な存在であり続けています。

もう一度検索