津森宥紀

津森 宥紀（つもり ゆうき）

基本情報

津森 宥紀は、1998年1月21日に和歌山県和歌山市で生まれたプロ野球選手で、現在は福岡ソフトバンクホークスに所属する右投げ右打ちの投手です。

経歴

プロ入り前

野球キャリアは、和歌山市立楠見小学校3年生のときに始まりました。楠見中学校では、硬式野球チームの和歌山ビクトリーズに在籍し、2年目に投手としての道を歩むことになります。特に3年生の夏には全国大会に出場する活躍を見せました。高校は和歌山東高校に進学し、1年秋には上手投げからサイドスローに転向。2年秋からはエースとしてチームを牽引するも、甲子園出場の経験はありませんでした。高校卒業後は東北福祉大学に進学し、3年生時には全日本大学野球選手権大会でリリーフ投手として貢献し、最優秀選手に輝きました。大学野球日本代表にも選ばれ、プロ入りが期待されていましたが、4年の春にはフォームを崩し結果的に代表入りを逃しました。

ソフトバンク時代

2019年のプロ野球ドラフトで福岡ソフトバンクホークスから3位指名を受け、契約金6000万円で入団しました。背番号は11。2020年シーズンは新型コロナウイルスの影響で変則的な日程だったにもかかわらず、開幕一軍に登録されました。プロ初登板の際には、満塁でホームランを打たれてしまうシーンが印象的でしたが、その後は安定した投球を見せ、ルーキーイヤーには14試合登板し、防御率2.76を記録。2021年にはオールスターに選出され、35試合に登板して防御率1.35という素晴らしい成績を残しました。この調子の維持は難しいこともあり、2022年には一時的にフォームに苦しむ場面もありましたが、それでも連続して一軍での登板を果たしました。

2023年には56試合に登板し、リーグ屈指のセットアッパーとして重要な役割を果たしました。特に、前半戦で自己最速を更新する156km/hを記録し、2度目のオールスター選出も果たしています。

2024年には春季キャンプでのコンディション不良を経て、シーズン初登板時には無失点の投球を見せました。しかしその後調子を落とし、二軍再調整を余儀なくされる場面もありました。

投手としての特徴

津森は、インステップ気味のサイドスローからのストレートが持ち味で、最速156km/hという速球を武器にしています。また、変化球を用いる技術も高く、特にフォークを決め球として使っています。ストライクゾーン内で攻める姿勢が特徴で、奪三振能力が高い選手です。

詳細情報

年度別成績

• - 2020年シーズン: 14試合登板、防御率2.76
• - 2021年シーズン: 45試合登板、防御率2.18
• - 2022年シーズン: 51試合登板、防御率2.91
• - 2023年シーズン: 56試合登板、防御率3.51

記録

• - 初登板: 2020年6月21日、対千葉ロッテ
• - 初勝利: 2020年6月24日、対西武ライオンズ
• - 初セーブ: 2022年8月24日、対楽天

代表歴

• - 2017年: 日米大学野球選手権大会日本代表
• - 2018年: 日米大学野球選手権大会日本代表、ハーレムベースボールウィーク日本代表

津森選手は、地元和歌山からプロの舞台へとのし上がり、今後の活躍が期待される若手投手の一人です。

もう一度検索