浅井堂岐

浅井堂岐：麻雀界の異端児、その軌跡

浅井堂岐は、1985年生まれの日本プロ麻雀協会所属のプロ雀士です。埼玉県熊谷市出身で、171cmの長身と、鍛え抜かれた肉体を持ちます。

幼少期から麻雀に親しんできたものの、本格的に麻雀の道に進むのは明治大学経営学部在学中からです。大学時代には、著名な雀荘でアルバイトを経験。卒業後も麻雀への情熱を失わず、2010年に日本プロ麻雀協会のプロテストに合格、プロ雀士としてのキャリアをスタートさせました。

プロ生活では、数々のタイトルを獲得。2021年には、オンライン麻雀「天鳳」のタイトル戦「皓王戦」で初代王者に輝き、2022年には日本プロ麻雀協会の最高峰タイトルである雀王を獲得する快挙を成し遂げました。A1リーグ初年度での雀王戴冠は、その実力の高さを証明する偉業と言えるでしょう。

雀王獲得の勢いを保ったまま、浅井はMリーグ参戦を目指し、精力的に活動します。2023年には、Mリーグ参戦チームのオーディションやドラフト会議にも挑戦。惜しくもMリーグ入りは叶いませんでしたが、その高い実力と潜在能力を各方面に示しました。また、2023年には麻雀最強戦2023「タイトルホルダー頂上決戦」で優勝を果たし、ファイナルへの進出も決めました。

その卓越した麻雀技術は、高い打点と終盤の冷静な判断に裏付けられています。自身は「優雅に押し返す」タイプの選手と称し、門前で構えながら、終盤に仕掛けで一気に勝負を決めるスタイルを貫きます。高打点を求める打ち筋から「卓上の爆撃機」と呼ばれた時期もありましたが、近年では「逆襲のヘラクレス」というキャッチコピーで知られています。

麻雀プロとしての活動だけでなく、浅井はシステムインテグレーターの会社でITエンジニアとして勤務。プロ雀士とサラリーマンの二足のわらじを履きながら、多忙な日々を過ごしています。その多様な経験は、彼の麻雀スタイルにも反映されているのかもしれません。

プライベートでは、筋トレ、サウナ、ドラマ鑑賞が趣味。週3回のジム通いをするほどの筋トレ好きである一方、意外にも繊細な一面も持ち合わせています。明治大学経営学部時代の同級生には、第21期女流雀王の水崎ともみもいますが、学生時代は面識がなかったようです。

浅井堂岐は、麻雀界の将来を担う若手実力者の一人。その活躍は、今後ますます注目を集めることでしょう。彼の今後の挑戦に、期待が高まります。

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