海猫沢めろん

海猫沢めろん

海猫沢めろん（1975年3月14日 - ）は、小説家、作家、ライターとして幅広く活動しています。彼女の作品は、独特の視点と多岐にわたる経験に裏打ちされており、読者に深い印象を与えます。

来歴

大阪府で生まれ、兵庫県姫路市で育ちました。日生学園第三高等学校（現・自由ヶ丘高等学校）を卒業後、溶接工やホストなど、様々な職業を経験。その後、大阪の専門学校で編集とデザインを学びました。しかし、会社員としての生活が合わず、精神的な不調を感じたため退職。また、色弱であることもデザイナーの道を諦める理由となりました。

会社を辞める直前に応募したFM局KissFMのラジオドラマ脚本公募で当選したことをきっかけに、ラジオドラマの脚本を手がけるようになります。1999年に上京しデザイン会社に勤務するも、会社が倒産。その後はフリーのデザイナーとして活動する傍ら、文筆業も始めました。PCゲーム「ぷに☆ふご〜」の制作に関わったことも、彼女のキャリアにおける重要な転換期です。

趣味はファイヤーダンスで、作家の西加奈子に披露したこともあるそうです。2004年には、PCゲーム『ぷに☆ふご～』のスピンオフ小説『左巻キ式ラストリゾート』で小説家としてデビューしました。

人物

オタクでありながらホスト経験もあるという異色の経歴の持ち主で、デイトレードで全財産を失った経験も持っています。ホームレス同然の生活を送っていた時に、屋外でファイヤーダンスをしていたところを、たまたま通りかかった佐藤友哉に声をかけられたことがきっかけで親交を深めました。その後、佐藤が借りていた部屋を一時的に間借りしていたこともあります。

2007年にはシェアハウスに移り住み、そこで当時秋葉原ディアステージの社長だったもふくちゃんと出会い、後に、でんぱ組.incのメンバーとも知り合いました。

WEB番組『Atlantis メンタルライフハックフォー2012』や、宇川直宏主催の「DOMMUNE」内のオカルト番組「Atlantis」では、滝本竜彦と共にパーソナリティを務めました。

2011年、『愛についての感じ』で第33回野間文芸新人賞候補に選ばれました。TBSラジオ「文化系トークラジオ Life」にもクルーとして参加しています。2015年には、フランスのドキュメンタリー映画「NAOSHIMA (Dream on the tongue)」に出演。

2016年には、ツムミキキョウと共にアナログゲームのインディーズメーカー「RAMCLEAR」を設立し、ゲーム制作にも携わっています。

2017年、『キッズファイヤー・ドットコム』で第39回野間文芸新人賞候補となり、2018年1月には同作で第59回熊日文学賞を受賞。同作の発表後、姫路市出身であることや、2011年にシェアハウスに住んでいた医大浪人生との間に子供を授かったこと、その妻が熊本大学医学部に合格したことなどを公表しました。

2018年10月から2019年3月まで、JFN系ラジオ番組『ON THE PLANET』水曜日のレギュラーパーソナリティを担当。2019年からは、滝本竜彦、佐藤友哉、pha、ロベスらとロックバンド、エリーツを結成し音楽活動も行っています。

作品の特徴

海猫沢めろんの作品は、多様な経験から生まれる独特の視点、社会に対する鋭い考察、そして人間心理の繊細な描写が特徴です。彼女の作品は、読者に新たな発見と刺激を与え、固定観念を揺さぶる力を持っています。

読者と社会に対する真摯な姿勢が、彼女の作品を魅力的なものにしています。

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