涼元悠一

涼元 悠一について

涼元 悠一（すずもと ゆういち）は、日本の著名なシナリオライターおよび小説家で、1969年1月13日に静岡県清水市で生まれました。彼は静岡県立清水東高等学校を卒業後、1991年に短編小説『我が青春の北西壁』で第16回コバルト・ノベル大賞の大賞を受賞し、作家としてのキャリアをスタートさせます。翌年の1992年には、その成果を引っ提げてデビュー作『あいつはダンディ・ライオン』を集英社のコバルト文庫から発表しました。

1998年には、代表作の一つである小説『青猫の街』により第10回日本ファンタジーノベル大賞の優秀賞を受賞し、その名を広めることとなりました。彼の作品は独自の世界観とキャラクター設定が評価されており、多くのファンを魅了しています。

その後、彼はビジュアルアーツに入社し、人気ゲームのシナリオ制作に携わるようになります。特に、記憶に残る作品である『Kanon』に衝撃を受けたことがきっかけで、シナリオライティングにさらに情熱を注ぐことになりました。彼は『AIR』のシナリオアシスタントや『CLANNAD』のサブシナリオを手がけ、多くのプレイヤーに印象を残しました。

また、個人サイトでの発表が予定されていた『planetarian 〜ちいさなほしのゆめ〜』においては、企画とシナリオを担当し、彼の独創的な物語が新たなファン層を獲得することに成功しました。2006年に発表された自身のサイトでのweb小説『ナハトイェーガー』は、GA文庫から出版されることとなり、ライトノベルの世界でも再び注目を集めました。

2005年にはビジュアルアーツを退社し、アクアプラスに入社。多様なゲームタイトルにおいてシナリオを手掛けることになります。これにより、ゲーム業界での彼の地位は確立され、シリーズファンからの高い支持を得ています。

代表的な作品リスト

小説

• - 単行本

- あいつはダンディ・ライオン ―藤丘学園新聞部（コバルト文庫、1992年3月）
- 青猫の街（新潮社、1998年12月）
- ナハトイェーガー 〜菩提樹荘の闇狩姫〜（GA文庫、2006年12月）
- planetarian 〜ちいさなほしのゆめ〜（VA文庫、2008年10月）
- 雪圏球（スノーグローブ）
- エルサレム
- 星の人
- チルシスとアマント

• - 短編

- 我が青春の北西壁 （コバルト文庫、1992年10月）
- 初空の章（かのうぉ、2000年12月、角川書店）
- ワンピース（Official Another Story CLANNAD、2005年11月）
- 停電の話（万象、2018年12月）
- きつねのよめいり（万象ふたたび、2021年2月）

• - web小説

- 海賊船ナプナコリ号の冒険（休載中）

ゲーム

• - AIR（2000年9月、シナリオ統括兼サブシナリオ）
• - CLANNAD（2004年4月、サブシナリオ）
• - planetarian 〜ちいさなほしのゆめ〜（2004年11月、企画兼シナリオ）
• - WHITE ALBUM -綴られる冬の想い出-（2010年6月、脚本協力）
• - うたわれるもの 偽りの仮面（2015年9月、シナリオ）
• - うたわれるもの 二人の白皇（2016年9月、シナリオ）
• - うたわれるもの斬（2018年9月、シナリオ）
• - planetarian -雪圏球-（2021年9月、シナリオ）

その他の著作

• - ノベルゲームのシナリオ作成技法（秀和システム、2006年8月）（第2版、2008年12月）

涼元悠一の作品は、ファンタジーやライトノベルの分野において数多くの読者に支持され続けています。彼の描く物語世界は、心に残るキャラクターとストーリーで受け継がれ、常に新しい広がりを見せています。

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