渋川難波

渋川難波：麻雀界の魔神、その軌跡と魅力

渋川難波（しぶかわ なんば）は、1986年生まれの競技麻雀プロ雀士です。広島県廿日市市出身で、日本プロ麻雀協会とKADOKAWAサクラナイツに所属。愛称は「渋てむ」、キャッチフレーズは「魔神」「最強の積み木遊び」と、その実力と個性を表す言葉が並びます。

麻雀との出会いからプロへの道

幼少期から麻雀漫画に囲まれた環境で育ち、家族と麻雀を楽しむ日々を送りました。父親は麻雀好きが高じて自ら書籍を制作するほどで、その影響は大きく、渋川自身の麻雀への情熱を育んだと言えるでしょう。小学校時代には、一人で四人分の牌を打つという独特な遊びをしていたというエピソードも、並々ならぬ麻雀への関心の高さを示しています。

広島市立大学情報科学部在学中の20歳から、オンライン麻雀「天鳳」の実況生配信を開始。大学卒業後、プロ雀士を目指して上京し、2011年に日本プロ麻雀協会に入会、プロデビューを果たします。

解説者からMリーガーへ

プロ入り2年目には「天鳳」での配信経験を活かし、「雀王決定戦」の解説を担当。以降、数多くの対局解説を務め、麻雀界での知名度を上げていきました。同時に、複数の麻雀漫画の闘牌監修にも携わり、その知識と経験を広く発信しています。

2013年には、プロ入りわずか3年目で雀竜位を獲得。その後も活躍は続き、2015年には野口恭一郎賞を受賞、2017年には日本オープンで優勝。さらに2020年からMリーグ公式解説者として活動するなど、麻雀界における存在感を増していきます。

2021年には雀王の座に輝き、雀竜位、日本オープン、雀王の全てで優勝するグランドスラムを達成。その偉業は、多くの麻雀ファンに衝撃を与えました。そして2022年、Mリーグドラフト会議にてKADOKAWAサクラナイツから指名を受け、解説者からMリーガーへと転身。新たなステージで活躍の場を広げました。

多彩な活動と人間味

2021年には自身のYouTubeチャンネル「渋川式 麻雀通信」を開設し、積極的に情報発信を行っています。麻雀解説だけでなく、自身の経験や考え方を共有することで、多くのファンと交流を深めています。

プライベートでは、2023年に日本プロ麻雀連盟所属の早川林香と結婚。挙式には多くの競技麻雀プロが集まり、その人気と人望の高さを伺わせます。

また、デジタル派の代表格として知られ、特に場況を読むことに長けています。意外な一面として、将棋の解説を麻雀の参考にしているというエピソードも。さらに、プロ雀士とYouTuberによる私設リーグ「神域リーグ」では「チームグラディウス」の監督も務めるなど、その活動は多岐に渡ります。

著作活動とタイトル獲得

これまでに複数の麻雀関連書籍を出版しており、その知識と経験を多くの麻雀愛好家に提供しています。また、Mトーナメント2023での優勝など、数々のタイトルを獲得し、その実力は折り紙付きです。

渋川難波の未来

麻雀界のトッププレイヤーとして活躍する渋川難波。解説者、Mリーガー、YouTuber、監督など、様々な顔を持つ彼は、これからも麻雀界を盛り上げ、更なる高みを目指していくことでしょう。その卓越した麻雀技術と、温かい人柄が多くのファンを魅了し続けています。

獲得タイトル

雀竜位 1期（第11期）
第15回日本オープン 優勝 (2017年)
雀王 1期（第20期）
Mトーナメント2023 優勝
第4回fuzzカップ 優勝 (2024年)

著書

麻雀 魔神の読み
麻雀 魔神の攻め
麻雀 魔神の実戦
魔神ラーニング
麻雀 天才の思考 魔神の選択 (堀慎吾との共著)

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