渡辺勇大

渡辺勇大（わたなべ ゆうた）について

渡辺勇大選手は、1997年6月13日に生まれた日本の男子プロバドミントン選手であり、現在はナショナルチームA代表として活躍しています。これまでのキャリアの中で、渡辺選手はオリンピックにおいて二度の銅メダルを獲得するなど、数々の偉業を達成してきました。また、2024年には一般女性と結婚し、人生の新たな章を迎えました。

経歴

渡辺選手は、2005年に東京都小平ジュニアバドミントンクラブに入部したのを機にバドミントンの道を歩み始めました。小学校時代には、2008年と2009年の若葉カップを制し、2009年には全小シングルスでベスト4に進出。これらの成績は彼のバドミントン選手としての将来を示すものでした。

中学校では、先輩の東野有紗選手とのペアを結成し、「ワタガシペア」と呼ばれるようになります。このコンビは、2011年と2012年の全中団体において優勝するなど、確かな実力を証明しました。しかしながら、怪我が影響して主な個人戦績は残せませんでした。

2014年には富岡高校に進み、高校1年の際に高校選抜の個人複で初の日本一を達成。さらには2年次には全日本ジュニアで単複の2冠を達成し、その後の2015年にも再び単複2冠を獲得しました。

2016年に日本ユニシスに入社し、リオデジャネイロオリンピックに向けて遠藤大由選手とペアを組みます。この組み合わせは非常に短期間で成功を収め、全日本総合選手権大会で準優勝に輝きました。

2017年には、全日本総合選手権大会において、遠藤選手とペアで男子ダブルス、また東野選手と混合ダブルスでの2冠を果たしました。2018年には、全英オープン混合ダブルスで初優勝を果たし、日本人初の栄光を手にしました。19年にはアジア選手権男子ダブルスで日本人として初優勝し、世界選手権においても銅メダルを獲得しました。

2020年には全英オープンで男子ダブルス日本人初の優勝を成し遂げ、その後2021年の全英オープンでは男子ダブルスと混合ダブルスにおいて2連覇を達成しました。この年、東京オリンピックでも男子ダブルスで出場し、混合ダブルスでは銅メダルを獲得しました。

2022年にはBIPROGYを退社し、新たにBIPROGYバドミントンチームと契約、引き続き競技を続けました。世界選手権では混合ダブルスで2年連続の銀メダルを獲得し、同時に日本人初の世界ランキング1位にも輝きました。2024年のパリオリンピックでは再び東野選手とペアを組み銅メダルを獲得する予定です。

また、2024年8月13日には、一般女性との結婚を発表し、私生活でも新たなスタートを切ることとなりました。同年8月20日開催のジャパン・オープンをもって、13年にわたった東野選手とのペアを解消しました。

主な成績

国内大会

• - 2014年 高校選抜個人複 優勝
• - 2014年 全日本ジュニア 単複2冠

国際大会

• - 2018年 全英オープン混合ダブルス 優勝
• - 2019年 アジア選手権男子ダブルス 優勝
• - 2020年 全英オープン男子ダブルス 優勝
• - 2021年 全英オープン男子ダブルス 2連覇
• - 2021年 東京オリンピック混合ダブルス 銅メダル

渡辺選手は、今後も日本のバドミントン界を代表する存在として、さらなる活躍が期待されています。

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