BIPROGY

BIPROGY株式会社について

BIPROGY株式会社（名英: BIPROGY Inc.）は日本を拠点にしたITサービス企業であり、さまざまなビジネスソリューションを提供しています。JR日本取引所グループの日経400の構成銘柄にも名を連ねる同社は、大日本印刷の関連会社にあたります。その設立は1958年にさかのぼり、当初は日本レミントン・ユニバック株式会社として設立されました。その後、社名は日本ユニバック、さらには日本ユニシスに変更され、2006年にはアメリカのユニシスとの資本関係が解消され、2022年にBIPROGYに改称されました。

企業の歴史と事業展開

BIPROGYのルーツは、米国ユニシスと三井物産の合弁によるメインフレームベンダーであり、1980年代後半から進化を始めました。この時期には、オープンシステムの普及が加速し、これに伴い事業の転換を図り、製品の供給元をユニシスに限定せず多様化を進めました。ところが、依然としてメインフレーム事業を重視するユニシスが業績不振となったため、BIPROGYの株式が売却され、資本関係は解消されました。2012年以降、大日本印刷が筆頭株主となり業務提携が強化されています。

BIPROGYは、ICTソリューションのベンダーとして金融機関向けの勘定系システムの構築を主力とし、その他にもアパレルや通販、ERP、CRMなど多岐にわたるシステムを手がけています。特に、2007年に百五銀行と協業してマイクロソフト製品を基盤とした世界初のフルバンキングシステムを実現したことが注目されています。このような技術的実績は業界では高く評価されています。

サービスの多様性

近年では、BIPROGYはクラウドサービスや電子決済システム、電気自動車の充電インフラなど新たなビジネスモデルを展開し、AIやロボティクス、IoTなどの先端技術サービスの提供にも力を入れています。また、情報セキュリティにおいては「iSECURE【BIPROGY】」というサービスを展開しており、顧客企業に向けた安全なデジタル環境構築を支援しています。

スポーツ振興への取り組み

スポーツの振興にも熱心に取り組んでおり、実業団バドミントン部を運営しています。このチームはリオデジャネイロオリンピックの金メダリストを含む選手を多数輩出しており、数多くの国内大会で優勝しています。アメリカンフットボール部「BULLS」も同様に社会人リーグでの活躍が期待されており、日本ゴルフツアー機構や日本女子プロゴルフ協会のオフィシャルスポンサーも務めています。さらに、東京ディズニーランドやディズニーシーへのスポンサーシップを通じて、社会貢献活動にも注力しています。

課題と今後の展望

しかし、企業としての成長を支えるためには、情報セキュリティや内部管理体制の強化も求められています。2022年には、業務委託先における個人情報の紛失事件が発生し、社会的責任を問われる事態に直面しました。この事件を契機に、より一層のコンプライアンス強化が一段と求められています。独自性と技術力を活かし、これからのデジタルトランスフォーメーションにおいても影響力を発揮していくことが期待されます。

BIPROGY株式会社は、多様な競争環境に対応しつつ、さらなる成長と発展を目指して革新し続ける企業であり、その動向は今後も注目されるところです。

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