渡辺明貴

渡辺 明貴（わたなべ あき）選手のプロフィール

概要

渡辺明貴選手は、2000年1月29日生まれ、山梨県笛吹市一宮町出身のプロ野球投手で、現在横浜DeNAベイスターズに所属しています。彼は特異な経歴を持ち、高校在学中にプロの独立リーグで選手として活動を開始した日本初の例です。

経歴

プロ入り前

渡辺選手は、笛吹市立一宮西小学校に入学した際、1歳上の兄に触発されて、一宮スポーツ少年団で軟式野球を始めました。その後、笛吹市立一宮中学校では笛吹ボーイズに在籍し、硬式野球を学びます。中学卒業後は静岡県の高校に進学しますが、野球部に馴染めず3か月で退部。学校も中退し、一旦は野球から離れました。

その後、すき家やホテル、ヤマト運輸でアルバイトをしつつ、2015年に通信制の第一学院高等学校に入学。再び野球への情熱が芽生え、山梨球友クラブに入団し、現役復帰を果たします。ここでの指導者である保延佳享の勧めを受けて、2016年にBCリーグのトライアウトを受け、滋賀ユナイテッドベースボールクラブに指名され、独立リーグでの選手としての道を歩み始めました。

独立リーグ・アマチュア時代

2017年、滋賀ユナイテッドベースボールクラブに参加した渡辺選手は、BCリーグ初の現役高校生として注目されますが、初先発した試合で16失点を喫するなど厳しい洗礼を受けます。その後、滋賀を退団し、新潟アルビレックス・ベースボール・クラブに入団。しかし、ここでもシーズン途中で退団します。

野球の道をあきらめかけた2019年、韓国の独立リーグで活動を再開する中、2020年にはアメリカのマイナーリーグ挑戦を試みるも、契約には至らず、日本に戻ってTOKYO METSでプレーし続けます。2021年には再びBCリーグに復帰し、茨城アストロプラネッツで活動。ここから彼の成長が始まり、2022年にはNPB入りを目指し、横浜DeNAベイスターズに育成ドラフト4位で指名されます。

DeNAでの活躍

2022年11月、彼はDeNAとの仮契約を結び、翌年からプロ選手としての新たなスタートを切りました。2023年シーズンでは、イースタン・リーグでの登板を重ね、安定した成績を残します。彼の成績は、11回2/3を投げて1勝0敗、防御率3.09という素晴らしいものでした。

2024年の春季キャンプでは二軍スタートながら、オープン戦にも登板し、徐々に存在感を示しています。

選手としての特徴

渡辺選手の投球は、長身から放たれる直球が魅力で、球速は常時148-152km/hに達します。彼の武器となる変化球は、鋭い切れを持つフォークボールです。競技を通じた経験の中で、フォームの安定性が高まり、球速の向上が見られました。

人柄と趣味

渡辺選手は、ダーツを嗜むほか、ビリヤードも楽しむなど、多才な面を持っています。また、花粉症に悩まされており、春が苦手な季節である一方で、冬を好むと語っています。

結論

渡辺明貴選手は、独特なバックグラウンドを持ちながら、プロ野球選手として着実に成長を遂げている選手です。今後のさらなる活躍が期待されており、多くのファンの支えの中で、プロとしての道を切り開いていくことでしょう。

もう一度検索