渡部潤一

渡部潤一

渡部潤一氏は、日本の天文学者であり、太陽系天文学を専門としています。自然科学研究機構国立天文台特任教授、総合研究大学院大学物理科学研究科天文科学専攻教授を務めています。1960年、福島県会津若松市に生まれました。

略歴

渡部氏は、小学校時代のジャコビニ流星群観察会をきっかけに天文学への道を志しました。福島県立会津高等学校を経て東京大学理学部天文学科を卒業。東京大学大学院理学系研究科天文学専門課程博士課程を中退後、東京天文台助手、国立天文台光学赤外線天文学研究系助手を経て、理学博士号を取得しました。

1991年にはハワイ大学天文学研究所客員研究員、1992年には総合研究大学院大学数物科学研究科助手を兼任。その後、国立天文台広報普及室長、天文情報公開センター助教授、同センター長を経て、2010年に国立天文台教授、総合研究大学院大学教授に就任。2012年からは国立天文台副台長を務め、2022年より現職である国立天文台特任(上席)教授を務めています。

人物

渡部氏は、2006年に国際[[天文学連合]]の「惑星の定義委員会」委員として、冥王星の惑星からの除外を決定した最終メンバーの一人です。また、テレビ出演や一般向けの著書も多く、日本の天文学者の中で広く知られています。
恩師は田鍋浩義であり、田鍋は古畑正秋の弟子であるため、渡部氏は古畑の孫弟子にあたります。

コロナ禍以降は髭を伸ばし始め、特徴的な外見も注目されています。

家族構成は、父は渡部賢蔵、妻はサイエンスライターの渡部好恵。一男一女がおり、長女は全国ヘルプマークオリパラプロジェクトのサポーターとして活動しています。

著書

渡部氏は、多数の著書を執筆しています。主な著書は以下の通りです。

『図説新・天体カタログ 銀河系内編』
『巨大彗星が木星に激突するとき : P/Shoemaker-Levy 9;1993e』
『彗星の木星衝突を追って : P/Shoemaker-Levy 9;1993e』
『彗星、地球へ大接近! : C/Hyakutake 1996 B 2』
『ヘール・ボップ彗星がやってくる』
『しし座流星雨がやってくる』
『星空を歩く : 巨大望遠鏡が見た宇宙』
『新しい太陽系 : 新書で入門』

また、共著や訳書、監修書も多数あります。

外部リンク

渡部潤一のほーむぺーじ（国立天文台）
渡部潤一 (@cometwatanabe) - Twitter
ドリームマガジン
三菱電機DSPACE/渡部潤一のコラム
彗星を追ってわたしたちの不思議を探る - SEKAI
ほぼ日刊イトイ新聞 地球と月と、宇宙のふしぎ。（2021年）

渡部潤一氏は、研究者としてだけでなく、天文学の魅力を広く伝える活動を通じて、多くの人々に宇宙への興味を抱かせる、日本の天文学界を代表する人物の一人です。

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