湯沢雄勝広域市町村圏組合

湯沢雄勝広域市町村圏組合：地域社会を支える連携の取り組み

秋田県湯沢市、雄勝郡羽後町、東成瀬村の1市1町1村によって構成される湯沢雄勝広域市町村圏組合は、地域住民の生活基盤を支えるため、幅広い行政事務を共同で処理しています。人口約6万人、世帯数約2.3万世帯、面積約1,225平方キロメートルにおよぶ広大な地域を管轄し、その活動は住民生活の質的向上に大きく貢献しています。

広範囲にわたる共同処理事務

同組合は、消防・救急業務（消防団事務を除く）、ごみ処理施設、し尿処理施設、火葬場の運営管理といった住民生活に密着したサービスを提供しています。さらに、広域医療システムの整備、高齢者福祉（養護老人ホーム、広域老人福祉センター）、障害者福祉（障害者支援施設）といった福祉サービスにも力を入れています。

地域住民の利便性向上のため、広域図書館システム、広域交流センターといった文化・交流拠点の整備・運営も行っています。家畜保冷センターの設置・運営を通じ、農業支援にも貢献しています。

また、高齢化社会への対応として、介護認定審査会、障害支援区分審査会の設置・運営や、介護保険事業における事務手続きの支援など、重要な役割を担っています。

効率的な行政運営

2019年7月1日時点のデータによると、管内人口は59,653人（湯沢市43,107人、羽後町14,038人、東成瀬村2,508人）、世帯数は22,748世帯（湯沢市17,149世帯、羽後町4,749世帯、東成瀬村850世帯）です。広大な面積（1,225.38km²：湯沢市790.91km²、羽後町230.78km²、東成瀬村203.69km²）をカバーするために、効率的な行政運営が求められます。

常備消防：地域防災の要

湯沢雄勝広域市町村圏組合消防本部は、管内における消防防災業務の中核を担っています。2019年4月1日時点の実員は156名（消防吏員154名）で、消防長、消防次長、総務課、警防課、指令センター、救急救助課、予防課からなる組織体制で、迅速かつ的確な消防・救急活動を行っています。

湯沢雄勝広域市町村圏組合消防署を本署とし、稲川分署、雄勝分署、羽後分署、東成瀬分署、皆瀬分署の5つの分署を配置し、管内全域を網羅した体制を構築しています。

組合の組織と運営

組合の管理者部局は43名の職員で構成され、管理者、副管理者、会計管理者のもと、事務局（総務財政課、事業管理課）、広域交流センター、視聴覚ライブラリー、湯沢火葬場、介護認定・障害支援区分審査会事務局、ごみ処理関連施設（湯沢雄勝クリーンセンター、湯沢雄勝リサイクルセンター、リサイクルプラザ、清掃センター、湯沢雄勝一般廃棄物最終処分場、八面一般廃棄物最終処分場）、家畜保冷センターなどを運営しています。議会と監査委員も設置され、透明性と効率性を重視した運営体制が構築されています。

まとめ

湯沢雄勝広域市町村圏組合は、広域的な連携と効率的な行政運営により、地域住民の安全・安心、生活の質向上に貢献しています。多様なニーズに対応する幅広い事業展開と、地域課題への積極的な取り組みは、今後の地方自治体における連携モデルとして注目に値します。

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