焼津市歴史民俗資料館

焼津市歴史民俗資料館の概要

静岡県焼津市に位置する焼津市歴史民俗資料館は、地域の文化と歴史を深く知ることができる貴重な施設です。この博物館は焼津市文化センター内に設置されており、1985年に開館しました。その後、地域の歴史や文化を紹介する役割を果たし続けています。特に、第五福竜丸被爆事件に関連する資料を多く展示していることでも知られています。

アクセスと施設の構成

施設はJR東海道本線の焼津駅から南西へ約1.5キロメートルの距離にあり、文化センターの2階が資料館の展示室として利用されています。文化センター内には、焼津市歴史民俗資料館の他にも焼津市立焼津図書館や、小泉八雲を顕彰する記念館が併設されており、訪問者は多様な文化体験ができます。

常設展示室の特徴

焼津市歴史民俗資料館の常設展示室では、焼津市内の各種遺跡から出土した資料や歴史的文書が時系列に展示されています。これにより、訪問者は焼津市の歴史を体系的に学習することが可能です。具体的には、小深田遺跡や小川城遺跡からの出土品があり、また漁業に関連する具や船の模型、さらには昭和時代の民具も展示されているため、地域の基幹産業である漁業とその民俗についても知識を深めることができます。さらに、時折企画展も行われ、新たなテーマに基づく展示が展開されるため、何度訪れても楽しむことができます。

各展示コーナーの詳細

資料館内には、さまざまな時代をテーマにしたコーナーがあります。具体的には、縄文時代、弥生時代、古墳時代、奈良・平安時代、鎌倉・室町時代などの歴史的なセクションが設けられています。また、漁業コーナーや民具コーナーもあり、それぞれに地域の生活や文化の変遷を伝える資料が多く集められています。

特に注目すべきは、第五福竜丸コーナーです。ここでは、事件の被害者である久保山愛吉氏が遺族に宛てた手紙や、当時の新聞記事、行政が発行した文書など、被爆事件の詳細を記録した重要な資料を観覧することができます。

利用情報

焼津市歴史民俗資料館は、訪問者に配慮した多くのサービスを提供しています。アクセスは市バスを利用し、「文化センター前」バス停で下車することで簡単に到達できます。開館時間は午前9時から午後5時までで、月曜日がお休みの他、年末年始も休館日となっているため、訪問を計画する際は注意が必要です。また、入館料は無料であるため、誰でも気軽に足を運ぶことができます。

大井川民俗資料保管庫

さらに、焼津市には大井川地区に位置する焼津市大井川民俗資料保管庫もあります。ここでは、地域で収集された農具や民具が保存されており、年に一度特別公開を行っています。この保管庫も地域の文化を学ぶ上で見逃せないスポットです。

おわりに

焼津市歴史民俗資料館は、焼津市の豊かな歴史と文化を感じることができる重要な学びの場です。地域の方々はもちろん、観光客にとっても貴重な体験となることでしょう。ぜひ訪問して、焼津市の多様な歴史と文化に触れてみてください。

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