熊本市水前寺競技場

熊本市水前寺競技場について

熊本市水前寺競技場（くまもとしすいぜんじきょうぎじょう）は、熊本県熊本市の中央区に位置する陸上競技場です。この競技場は水前寺運動公園の近くにあり、球技場としても利用されています。施設は熊本市に所有され、運営管理は熊本市文化スポーツ財団が担っています。

施設の概要

水前寺競技場は日本[[陸上競技連盟]]の第2種競技場であり、過去には老朽化により一時的に非公認となっていましたが、その後の改修により再び公認を得ました。収容人員は15,000人であり、照明設備は5基設置されています。特にメインスタンドは屋根と一体型の構造となっており、バックスタンドには4基の鉄塔式照明があります。また、トラックの長さは400メートルで、8レーンを有し、ピッチは天然芝で整備されています。メインスタンドの構造は隣接する熊本競輪場と共有されています。

改修工事の歴史

水前寺競技場の改修工事は重要な歴史を持っています。特に2013年には、トラックの改修工事のため日本陸連への公認更新が延期されたことがあります。当初、熊本市は3845万円を予算に組み込み一部の改修を計画していましたが、全面改修が必要と判断され、8500万円を追加計上することになりました。改修作業は2013年12月から2014年3月まで実施され、その後第2種陸上競技場として再スタートを切りました。

また、スタンドの老朽化に伴い2015年には耐震補強や手すりの改修、フィールド芝の全面張替えが行われ、工事中は競技会が開催できない期間がありました。この間、Jリーグ・ロアッソ熊本の試合も実施できませんでしたが、トラックは部分的に利用されていました。

2016年4月には熊本地震が発生し、競技場も大きな被害を受けました。このため利用休止が延長され、2017年には復旧工事が進められました。2018年5月にはスタンドが再び利用されるようになり、約3年ぶりにロアッソ熊本の試合が開催されました。

さらに、2020年にはメインスタンドの屋根の腐食が発見され、撤去の方針が決まりました。屋根の撤去は新たな屋根を付けるかどうかを今後検討することになっています。

サッカーにおける開催歴

水前寺競技場はサッカーにおいても多くの歴史を持っています。1993年から1995年にかけて、横浜フリューゲルスが特別活動地域として利用しました。その後、様々なチームがホームスタジアムとして使用してきました。1994年に収容人員が改修により20,000人から15,000人へと変更された際には、主催試合が行えなかったこともありました。また、様々な試合でのユニフォームにまつわるハプニングも記憶に残っています。

アビスパ福岡やNTT西日本熊本フットボールクラブ、ロアッソ熊本などがこの競技場でホームゲームを行ってきました。2007年以降、ロアッソ熊本のホームゲームはKKウィング（現：えがお健康スタジアム）で行われることが多くなっていますが、不定期に水前寺競技場でも開催があります。

交通アクセス

競技場へのアクセスは便利で、JR豊肥本線の水前寺駅から徒歩約10分、熊本市電水前寺線の国府電停からは徒歩約15分です。またバス利用の場合、桜町BTから出発する熊本都市バスを利用し、競輪場前またはグランド前で下車する方法があります。空港からは空港リムジンバスで熊本県庁前まで移動し、徒歩で約15分です。

このように、熊本市水前寺競技場は地域のスポーツ文化の拠点として重要な役割を果たしており、これからのさらなる発展が期待されています。

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