熊本県立劇場

熊本県立劇場の概要

熊本県立劇場（くまもとけんりつげきじょう）は、熊本県熊本市にある大型の文化施設で、1983年に開館しました。劇場は千数百人を収容できるホールが2つあり、コンサートや演劇はもちろん、学校の吹奏楽や合唱のコンクール、音楽会、さらには定期演奏会など多岐にわたる用途で利用されています。また、この場所は、演劇や音楽イベントの中心地として、地域の文化発展に寄与しています。

設計は前川國男により行われ、広々とした空間と優れた音響設計が特徴です。特に、コンサートホールは1810席を有し、舞台の広さとともに視覚的にも美しい設計が施されています。演劇ホールも1172席と規模が大きく、それぞれのホールは様々な舞台芸術の要求に応えるための設備が整っています。

設備について

コンサートホール

• - 定員：1810人（1～3階）
• - 客席面積：1260m²
• - 舞台：間口24m、奥行14m
• - 付属設備：音楽リハーサル室、控室などが完備されている。

演劇ホール

• - 定員：1172人（地階～2階）
• - 客席面積：780m²
• - 舞台：間口14〜18m、奥行20.5m
• - 演劇リハーサル室や楽屋があり、演劇のニーズに対応。

また、大会議室や和室、練習室なども完備しており、多様なイベントが開催可能です。施設内にはレストラン「七彩」もあり、来場者が食事を楽しむこともできます。

熊本地震の影響

2016年4月に発生した熊本地震の際、劇場は大きな被害を受け、長期間にわたる休館を余儀なくされました。復旧作業が続けられ、現在は心理的な癒しと文化の場としての役割を再び果たしています。

現在の館長は、熊本市出身の政治学者であり東京大学の名誉教授、姜尚中氏が2016年から任務についています。

アクセス

熊本県立劇場へのアクセスは便利で、熊本市内の公共交通機関を利用すれば、桜町バス停からは子2系統や鹿1系統で、またJR九州の各路線からも徒歩圏内です。立地の良さからも、多くの人々が訪れる文化的拠点となっています。

歴史

劇場建設の歴史は1978年に始まり、数回の設計コンペを経て、1981年に起工されました。1983年に正式にオープンして以来、地域文化の中心として活躍するまでになりました。

熊本県立劇場は、国内外のアーティストたちが集い、多様なジャンルの芸術を楽しむ場として、多くの人々に愛され続けています。

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