爆ボンバーマン
『爆ボンバーマン』(ばくボんばーまん)は、1997年に日本の
ハドソン社からリリースされた
NINTENDO 64用の3D
アクションゲームであり、北米版では『Bomberman 64』として知られています。この作品は、
ボンバーマンシリーズの中で初めて3Dアクションに挑戦したもので、従来の2Dのフィールドとは異なり、広大で自由な3D空間を舞台にしています。今回は、主人公ボンバーマンが悪党アルタイルを打ち倒し、ボンバー星を救うための冒険が展開されます。
 ゲームの特徴
このゲームの最大の特徴は、広大な3Dマップによる自由な移動が可能になったことです。プレイヤーはボンバーマンを操作し、様々な新しいアクションやシステムを駆使して敵と戦います。特に注目すべきは、これまでアイテムを取ることでしか使用できなかった「ボムキック」や「ボム投げ」が、最初から利用可能になった点です。これにより、戦略の幅が大きく広がりました。
さらに、フィールド内では従来の規則的なブロック配置がなく、自由に動けるため、爆弾の爆発も液体のように球状となり、ダイナミックな戦闘が可能です。ただし、自由度が高まると同時に、プレイヤーは自らの置いた爆弾に注意を払う必要もあり、戦略的思考が求められます。
 新機能とアクション
- - 溜めボム: 爆弾を持ち上げている状態でボタンを連打することで大きくなる溜めボムが新たに導入され、強力な爆風をもたらします。
- - ボムジャンプ: 爆弾を足場にして高く飛び上がることが可能になり、スタイリッシュな動きが求められます。
- - シングルおよびバトルモード: 一人プレイのストーリーモードに加え、複数人で対戦できるバトルモードも新たに追加され、友達との対戦が楽しめます。難易度設定もあり、プレイヤーの技術に応じて選ぶことができます。
 ストーリーとステージ
ストーリーは、宇宙の悪党アルタイルがコズミックキューブを手に入れ、ボンバー星を征服しようとするところから始まります。ボンバーマンは、彼を阻止するため、4つのエリアを攻略し、最終的には彼の本拠地「ブラックシティ」に挑むことになります。各エリアは独自のテーマを持ち、ステージにはボス戦も用意されています。これにより、非常に多様性に富んだゲームプレイとなっています。
各エリアのボスたちも個性的で、アルタイルの配下である「マスカー三人衆」との多様な戦闘を経て、プレイヤーは成長を実感できるでしょう。特にストーリーモードでは、進行状況だけでなく、収集要素やパズル的な要素も組み込まれているため、やりがいが感じられます。
 キャラクターと敵
ボンバーマン以外にも、シリウスをはじめとするキャラクターがプレイヤーをサポートしたり、敵として立ちふさがったりします。これまでのシリーズを馴染み深く感じつつも、新しいキャラクターや敵のデザインも見逃せません。ボスキャラクターには懐かしのキャラクターも登場し、ファンにはたまらない要素が加わっています。
 総評
『爆ボンバーマン』は、シリーズファンはもちろん、新規プレイヤーにも楽しめる作品です。3Dの美しいグラフィックとともに、新しいシステムやアクションが加わることで、ボンバーマンの魅力はさらに増していると言えるでしょう。これらの点から、ゲーム業界でも高く評価され、多くの支持を得ていることがうかがえます。このゲームを通じて、プレイヤーは友達と楽しく過ごすだけでなく、独自の戦略を立ててボンバー星を救うというユニークな体験ができるのです。