犬山遊園駅

犬山遊園駅について

犬山遊園駅（いぬやまゆうえんえき）は、愛知県犬山市犬山字瑞泉寺に位置する名古屋鉄道犬山線の駅であり、愛知県内で最北にあたります。駅番号はIY16で、犬山駅に次ぐ観光拠点として利用されています。この駅名はかつて犬山城の近くにあった犬山遊園地に由来しています。現在、全ての列車が当駅に停車し、観光客にとってアクセスが非常に便利です。

歴史

犬山遊園駅は1926年（大正15年）5月2日に犬山橋駅として開業しましたが、1944年（昭和19年）には一時休止となりました。1947年（昭和22年）には営業を再開し、1949年（昭和24年）に駅名が犬山遊園駅に改称されました。以降、駅舎の改築やモノレールとの接続など、数回にわたる変遷を経て現在に至ります。

2008年にはモンキーパークモノレール線が廃止され、一時期は無人駅ともなりましたが、2011年からはICカード「manaca」も導入され、利用者の利便性が向上しました。2020年には終日無人化が進められ、2024年には正式に無人駅となる予定です。

駅構造

犬山遊園駅は相対式2面2線の地上駅です。2020年からは犬山駅の管理の下、終日無人で運用されています。駅舎は東西に設けられ、各駅舎には自動券売機と自動精算機が設置されています。また、ホーム間は地下道で接続されているものの、エレベーターはありません。ホームの一部は曲線上に位置するため、乗り心地も考慮されています。

乗り換えについては、犬山線と各務原線の接続が可能ですが、特に早朝や夜遅くには注意が必要です。これにより、犬山から先の名古屋方面利用者には、当駅での乗り換えを推奨しています。

利用状況

犬山遊園駅の利用状況については、2013年度には1日平均で1,502人の乗降客がありました。この数値は名鉄の全駅275中198位、犬山線の17駅中16位とされています。1992年度には3,054人の利用者がいたこともあり、その後減少傾向にあります。全ての列車が当駅に停車するものの、犬山線の中では比較的少ない利用客数ですが、観光目的で訪れる人々による恩恵も受けています。

駅周辺の観光地

犬山遊園駅は木曽川に近く、犬山橋の南詰めに位置しており、犬山城をはじめとする観光地へのアクセスが良好です。駅西側には木曽川遊歩道があり、犬山城へ至る経路として利用されています。また、駅近くにはホテルインディゴ犬山有楽苑や日本庭園、有楽苑、さらには瑞泉寺や善光寺、成田山名古屋別院など、多くの観光名所があります。

一方で、犬山城下町は犬山城の南に位置し、散策を楽しむには犬山駅の利用が推奨されます。名古屋鉄道は観光特化の乗車券を発行し、両駅からの利用を可能にしています。

周辺施設

駅周辺には様々な施設が点在しており、木曽川沿いには犬山橋やうかい乗船場、日本ライン下りの下船場があります。また、地域内には犬山寂光院や桃太郎神社などもあり、観光客にとって魅力的なスポットが豊富です。利用者は、駅を起点に観光名所を巡ることができ、季節ごとのイベントや催事を楽しむことも可能です。

このように、犬山遊園駅は愛知県の観光地への玄関口としての役割を果たし、ヒストリックな価値や周辺の自然、文化的な地を訪れる多くの人に利用されています。

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