犬川駅

犬川駅：米坂線の歴史を刻む静かな駅

山形県東置賜郡川西町小松に位置する犬川駅は、東日本旅客鉄道（JR東日本）米坂線沿線にある無人駅です。1926年（大正15年）9月28日、米坂線米沢～今泉間の開通と同時に開業しました。以来、地域住民の足として、長きにわたって利用されてきました。

開業当初は貨物輸送も行われていましたが、1961年（昭和36年）6月10日に貨物輸送が廃止され、1982年（昭和57年）3月20日には荷物の取扱いも廃止、駅員無配置駅となりました。国鉄分割民営化後もJR東日本の駅として、その役割を担い続けています。2000年（平成12年）2月13日には現在の駅舎が完成し、近代的な駅へと生まれ変わりました。そして2024年（令和6年）10月1日には、利便性向上のため『えきねっとQチケ』のサービスも開始されました。

犬川駅の構造は非常にシンプルです。単式ホーム1面1線を有する地上駅で、山形統括センター（米沢駅）の管理下にあります。無人駅であるため、有人駅のような賑わいはありませんが、静かで落ち着いた雰囲気を持つ駅です。

利用状況については、2000年度から2004年度のデータによると、1日平均乗車人員は変動があったものの、地域住民の利用が見られます。正確な数値は公開された資料を参照する必要がありますが、この期間を通して、犬川駅が地域生活における重要な交通手段となっていることが分かります。

駅周辺は、のどかな田園風景が広がっています。川西町立犬川小学校、米沢警察署犬川駐在所、犬川簡易郵便局といった公共施設が近隣にあり、生活に必要な施設が比較的近くにあります。また、国道287号もアクセスしやすい位置にあり、車でのアクセスも容易です。

犬川駅の隣駅は、米坂線の羽前小松駅と今泉駅です。快速「べにばな」と普通列車が停車し、米沢方面や今泉方面へのアクセスを担っています。

歴史と静けさを併せ持つ犬川駅は、地域の生活を支える重要な拠点であり続けています。これからも、利用者の安全と利便性を考慮しながら、地域の交通を支える役割を果たしていくことでしょう。

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