狭山スキー場

狭山スキー場の概要

狭山スキー場は、埼玉県所沢市上山口にある人工スキー場で、西武グループの傘下に位置し、西武鉄道が保有、子会社の西武レクリエーションが運営しています。このスキー場は、関東地方で唯一の屋内人工スキー場で、造雪機を活用して雪を作り出すことができる施設です。過去には、豊島園インドアスキー場やザウスといった屋内スキー場も存在しましたが、現在は主にフリースタイルスキーやスノーボードに特化した屋内施設が増えてきています。

全体が屋根で覆われたこのスキー場は、コースの周囲に側面壁がなく、ビニールカーテンで仕切られた半開放構造となっています。そのため、外気温の影響を受けやすく、営業は冬季限定となります。コースの長さは300メートル、幅は30メートルと、一般的なスキー場に比べると小さめですが、スキーやスノーボードの練習や体慣らしに利用されることが多いです。

営業期間は毎年10月下旬から4月中旬までで、特に11月後半から3月中旬の金土曜日には深夜まで営業されるオールナイト営業が行われています。夏季にはグラススキー場としての利用も可能でした。施設の改築が1986年に行われ、スキー場のエントランス兼埼玉西武ライオンズのオフィスビルも新たに建設されました。ロッカールームや更衣室も整備されていますが、スペースが限られているため注意が必要です。

歴史

狭山スキー場は1959年12月22日に開業され、その際には高松宮夫妻がテープカットを行い、初滑りには著名なスキーヤーであるトニー・ザイラーが参加しました。開業当初は雪の供給が通常の雪でしたが、1963年にはプラスチック製の雪を導入し、通年営業を開始しました。1985年、1986年と改装が続き、ゲレンデの延長や屋根の張替えが行われる中、1987年にはグラススキーコースも開設されました。その後、2005年には子供向けのそり専用コースが設けられ、2010年にはレストランの営業が終了しました。

スキー場は2019年から2020年にかけて一時営業を休止し、その後2020年に再オープンしました。この時、従来のスキーリフトがスノーエスカレーターに変更され、キッズゲレンデやナイター料金の公式化が行われました。2021年にはゲレンデにウォータースライダーを設置する「ウォーターフェス」という夏期営業も実施されました。

アクセス

狭山スキー場へのアクセスは非常に便利で、西武狭山線や山口線の西武球場前駅から徒歩約2分で到着できます。また、車でのアクセスも可能で、近隣に有料駐車場がありますが、イベント開催日には混雑が予想されるため、早めの到着をお勧めします。

施設

スキー場内にはロッカーと更衣室があり、更衣室には男女別のシャワーブースも設置されていますが、利用可能なスペースは狭いのが特徴です。また、多彩なレンタルサービスも用意されており、スキーやスノーボードの設備を手軽に借りることができます。

スノーエスカレーターやキッズゲレンデ、雪あそびエリアなども用意されており、家族連れや初心者にも配慮された施設となっています。フードコーナーも整備されており、訪れる方々が楽しい一日を過ごせるような環境が整っています。

もう一度検索