玉城絵美

玉城 絵美のプロフィール

基本情報
玉城 絵美（たまき えみ）は、1984年1月20日生まれの日本人研究者であり経営者です。現在、琉球大学工学部知能情報コースの教授を務めており、H2L株式会社の創業者としても知られています。また、東京大学大学院工学系研究科の特定客員教授、沖縄電力の取締役でもあります。学位は博士（学際情報学）を有し、特にヒューマンコンピュータインタラクションの分野での研究に注力しています。

経歴

玉城は1984年に沖縄県中頭郡北谷町で生まれました。1999年に北谷町立桑江中学校を卒業し、2002年には沖縄県立球陽高等学校（理数科）を卒業しました。その後、琉球大学工学部情報工学科を2006年に卒業し、さらに筑波大学大学院で専門的な学びを深めました。2008年には東京大学大学院学際情報学府に入学し、ロボットやヒューマンコンピュータインタラクションに関する研究を行いました。

玉城は2009年に東京大学エッジキャピタル（UTEC）でインターンを行い、2010年にはDisney Research Pittsburghにて研究に従事しました。彼女の代表作の一つである「PossessedHand」は、2011年に『TIME』誌の「The 50 Best Inventions」に選出され、大きな注目を集めました。博士号を取得後も東京大学で研究を続け、2012年にはH2L株式会社の共同創業に至ります。2021年4月に琉球大学の教授に就任し、引き続き早稲田大学でも非常勤講師を務めています。

主な業績

玉城の研究は、特に「BodySharing」という概念で知られています。これは、身体に付随する感覚を互いに共有し、複数の身体で体験を活用する技術を指します。この“身体”には、人間だけでなくロボットやバーチャルな存在も含まれています。玉城はこの領域での先駆者として、筋変位センサー技術を搭載したコントローラー「FIrstVR」を開発し、商業展開をしています。

社会的貢献

内閣府及び経済産業省において科学研究・開発関連の委員を2015年から務め、2017年には外務省のWINDS（女性の理系キャリア促進のためのイニシアティブ）の大使に任命されました。このことで、特に女性の科学技術分野への進出を促進しています。

著書

玉城はまた、複数の著作を出版しています。代表作には『ビジネスに効く！ 教養として身につけたいテクノロジー』（2019年）、『BODYSHARING 身体の制約なき未来』（2022年）、『新しいヒューマンコンピュータインタラクションの教科書 基礎から実践まで』（2023年）があり、これらの作品は彼女の専門知識とその広がりを示しています。

個人的なつながり

玉城の研究室には、後輩が数多く存在しており、特に落合陽一（HCI研究者、メディアアーティスト）や樋口啓太（HCI研究者、醸燻酒類研究所）のような有能な研究者たちが彼女の影響を受けています。彼女のキャリアは、技術の発展や教育において非常に重要な役割を果たしており、様々な分野で彼女の影響が広がっています。

もう一度検索