生活の木

「生活の木」（英称：TREE OF LIFE Co.,Ltd.）は、ハーブやアロマセラピーに関する幅広い事業を手がける日本の企業です。かつては「陶光・生活の木」という名称でした。本社は東京都渋谷区に構えています。

同社の起源は1955年の創業に遡り、1967年に法人として設立されました。事業内容は多岐にわたり、ハーブやアロマテラピー関連商品の企画・開発・製造・販売を主軸としています。小売事業としては、全国に約100店舗を展開する直営店ネットワークを通じて、高品質な製品を消費者に届けています。また、法人向けの事業として、他社製品の製造を請け負うOEMや、業務用商品の卸売、さらには業務用卸通販のホールセールクラブ運営も行っています。

製品販売に加えて、ハーブやアロマテラピーの文化普及にも力を入れています。知識や技術を学ぶためのカルチャースクール、心身のリラクゼーションを提供するアーユルヴェーダサロンを経営するほか、ハーブの生産地を訪れるオリジナルの旅行企画なども実施し、体験を通じた学びの機会を提供しています。

主要な施設としては、製品を製造・管理する工場および流通センターが岐阜県瑞浪市にあります。また、ハーブの栽培や啓発活動の拠点として、埼玉県飯能市にはメディカルハーブガーデン「薬香草園」が設けられています。

公式サイトによれば、同社は原宿・表参道で生まれ育ったライフスタイルカンパニーとして、「自然」「健康」「楽しさ」を生活に取り入れることを日本に提案し続けてきました。世界各地の信頼できる提携農園（パートナーファーム）から、厳選されたハーブ、精油、植物油などの天然素材を調達し、これらを基に製品を開発・製造しています。全国の直営店のほか、薬香草園やアーユルベーダサロン、カルチャースクールといった多様な場を通じて、ハーブやアロマテラピーに関する正しい知識や活用法を広く伝え、その価値の普及・啓発に努めています。

近年は、これまで培ってきた経験と専門性を活かし、ハーブやアロマテラピーだけでなく、より幅広い自然の恵みを積極的に取り入れることで、心身ともに健やかで美しい状態を目指す「Wellness（ウェルネス）＆Well-being（ウェルビーイング）」なライフスタイルを提案することを目指しています。

社会貢献への取り組みとして特筆されるのが「コミュニティトレード」です。これは、国内外の生産者と直接かつ継続的な関係を築き、公正な取引を通じて素材を調達し製品化する活動です。この取り組みは、生産者の生活向上や地域社会の活性化を支援することにも繋がっています。例えば、ガーナからはシアバター、チュニジアからはネロリ精油、ブルガリアからはローズエッセンシャルオイル、フランスのプロヴァンス地方からはハーブティーやエッセンシャルオイル、エジプトからはカモミールやハイビスカスなどを調達しています。国内では、沖縄県今帰仁村のゲットウ、高知県のユズ、北海道のニホンハッカなど、地域に根差した素材も積極的に活用しています。

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