田中亮明

田中亮明のプロフィールとキャリア

田中亮明（たなか りょうめい）は、1993年10月13日生まれの日本のアマチュアボクシング選手です。岐阜県多治見市出身で、現在の階級はフライ級。中京高等学校の教諭であり、ボクシング部の監督として後進の育成にも力を入れています。2021年には、東京オリンピックでフライ級の銅メダリストとして活躍しました。私生活では既婚者であり、彼には二人の弟がいて、そのうちの一人、田中恒成はプロボクサーとして活動しています。また、フィギュアスケート選手の横井ゆは菜は田中亮明の従妹です。

来歴

田中は5歳から空手を始め、12歳でボクシングに転向しました。その後、多治見にあるイトカワジムでボクシングの技術を磨きました。中京高等学校では、かつてボクシングの東洋太平洋チャンピオンだった石原英康に指導を受けながら、3年生の時にはボクシング部の主将を務めました。

高校時代には、後に世界チャンピオンとなる井上尚弥と4度対戦し全敗を喫しましたが、2011年には第66回国民体育大会のボクシング競技少年の部フライ級で優勝し、その名を全国に知らしめました。卒業後は駒澤大学に進学し、大学でもボクシング部に所属。国民体育大会では4年連続で優勝を果たし、全日本選手権ではフライ級で3度の優勝をしました。

2015年にはリオデジャネイロオリンピックのプレ大会ともいえる国際ボクシングトーナメントにおいて金メダルを獲得。大学卒業後は母校の中京高校の教師となり、駒澤大学ボクシング部監督の小山田裕二や父の田中斉の指導を受けながらアマチュアボクサーとして活動を続けました。

2019年11月には、全日本選手権52kg級で優勝し、2020年東京オリンピックアジア・オセアニア予選への出場権を獲得。2020年3月には選考会にて東京五輪の代表に内定しました。

東京オリンピックでの活躍

2021年に開催された東京オリンピックでは、準々決勝でリオデジャネイロオリンピックのライトフライ級銀メダリスト、リバス・マルティネスを破り、メダルを確定させました。この時、日本選手がフライ級でメダルを獲得するのは、1960年のローマオリンピックでの田辺清以来61年ぶりの快挙です。この成功により、田中は世界的なアスリートとしての地位を確立しました。

2021年12月には、第32回「中日ぎふ体育顕彰」を受賞し、母校ボクシング部の監督としても後進育成に尽力しています。

主な戦績

田中亮明の戦績は138戦で111勝（そのうち35はRSCによる勝利）を収めており、27敗という記録を持っています。主な戦歴は次の通りです：

• - 第66回国民体育大会少年の部フライ級 優勝
• - 第67回国民体育大会成年の部ライトフライ級 優勝
• - 第68回国民体育大会成年の部フライ級 優勝
• - 第69回国民体育大会成年の部フライ級 優勝
• - 第85回全日本選手権大会フライ級 優勝
• - 2015年度年間最優秀選手MVP 獲得
• - リオデジャネイロオリンピックプレ大会金メダル
• - 第86回全日本選手権大会フライ級 優勝
• - 2019年ロシア国際トーナメント銀メダル
• - 第89回全日本選手権大会フライ級 優勝（2020年東京五輪予選・代表決定戦）

田中亮明は、これらの功績を通じて、日本のボクシング界において重要な役割を果たし続けています。

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