男衾駅

男衾駅について

男衾駅（おぶすまえき）は、埼玉県大里郡寄居町富田にある東武鉄道東上本線の駅です。この駅は、過去の地名である大里郡男衾村に由来しています。駅番号はTJ 36で、鉄道利用者にとって重要な交通拠点となっています。

歴史的背景

男衾駅は1925年7月10日に開設されました。長い歴史の中で幾度かの改修が行われ、2016年7月16日には駅舎が移設され、新しい東西自由通路も完成しました。また、2020年10月31日には、近隣の新駅「みなみ寄居駅」の開業にあわせて、駅番号がTJ 35からTJ 36に変更されました。

駅の構造

この駅の構造はシンプルで、島式ホームが1面2線設置されています。改札口と駅事務室は、ホームの東武竹沢駅寄りに位置し、そこから仮設の階段とエレベーターを利用して東西自由通路へアクセス可能です。自動改札機も設置されており、利便性が向上しています。また、ホームには男女別トイレと多目的トイレも完備されています。

駅舎の移設工事は2014年6月から始まり、2年後の2016年に新しい施設が完成しました。旧駅舎は線路の東側にあり、跨線橋を介してホームと接続されていましたが、改修後には取り壊されています。加えて、構内の東側にはかつての貨物線と1面1線のホーム跡が存在し、西側には旧陸軍弾薬工場への専用線ホーム跡も残っていましたが、東西自由通路建設に伴い撤去されました。

アクセスと利用状況

2番線から池袋駅への直通列車はなく、池袋方面へのアクセスは小川町駅または森林公園駅での乗り換えが必要です。2024年度の1日平均乗降人員は1,461人と見込まれ、近年利用者の増加が顕著です。

駅周辺の環境

男衾駅周辺には国道254号が通り、ベイシア寄居店ややおよし男衾店などの商業施設が立ち並んでいます。また、1985年には磯村建設による宅地開発「ひばりヶおか」や「柏田ニュータウン」が進められましたが、当駅から徒歩18分という不便な位置にあったため、その後の経営破綻により「ひばりヶおか」の名称自体が消滅しました。

駅の周辺情報

男衾駅の隣駅はみなみ寄居駅（TJ 35）と鉢形駅（TJ 37）です。映画『鬼畜』（1978年）では、当駅の旧駅舎が冒頭シーンの撮影場所となっています。

まとめ

男衾駅はその歴史的背景と利用者の利便性を追求した設備により、地域の重要な交通機関として機能しています。今後も周囲の発展とともに、利用状況がどう変化していくのか注目されます。

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