相楽中部消防組合

相楽中部消防組合：京都府南部を守る消防組織

相楽中部消防組合は、京都府南部に位置する木津川市、相楽郡笠置町、和束町、そして南山城村の1市2町1村によって構成される一部事務組合です。この地域は、山間部と平地が入り混じった複雑な地形と、歴史的建造物や豊かな自然環境が特徴です。組合は、この地域住民の生命と財産を守るため、日夜消防活動に尽力しています。

組合の概要

相楽中部消防組合は、1972年4月1日、木津町、山城町、加茂町の3町によって設立されました。その後、1980年4月1日には笠置町、和束町、南山城村が加わり、現在の構成となりました。2007年3月12日には木津町、加茂町、山城町の合併により、現在の木津川市、笠置町、和束町、南山城村の1市2町1村となりました。

消防本部は京都府木津川市に位置し、管内面積は237.77平方キロメートルに及びます。職員定数は130名で、相楽中部消防署を中心に活動しています。署内には、加茂分遣所、山城分遣所、和束分遣所、木津西出張所が設置され、地域全体を網羅する体制を整えています。

消防装備と活動

組合は、住民の安全を守るため、様々な消防車両を配備しています。主力機械としては、消防ポンプ車7台、はしご車1台（奈良市消防局と共同運用）、化学消防車1台、救急自動車7台、救助工作車1台、指揮車2台、指令車2台、広報指令車1台、資材搬送車1台、連絡車3台、救急普及啓発広報車1台、査察車6台などが挙げられます。特に2020年11月1日からは、35メートルはしご車を奈良市消防局と共同運用することで、より高度な救助活動が可能となりました。

これらの車両と設備を活用し、火災予防、救急活動、救助活動など、多岐にわたる活動を行っています。地域住民への防災教育や訓練にも積極的に取り組んでおり、災害発生時の迅速かつ的確な対応を常に目指しています。

組合の沿革

1972年4月1日: 木津町、山城町、加茂町の3町により相楽中部消防組合を設立
1972年6月1日: 相楽中部消防本部及び相楽中部消防署を開設
1976年5月6日: 相楽中部消防署加茂分遣所を開設
1976年5月15日: 相楽中部消防署山城分遣所を開設
1980年4月1日: 笠置町、和束町、南山城村が加入
1981年10月1日: 和束分遣所を開設
1987年3月5日: 木津西出張所を開設
2007年3月12日: 木津町、加茂町、山城町の合併により、組合の構成が1市2町1村に変更
2020年11月1日: 35mはしご車を奈良市消防局と共同運用開始

まとめ

相楽中部消防組合は、地域住民の安全と安心を守るため、最新の設備と高度な技術を駆使し、日々活動を続けています。今後も、地域社会のニーズに応えながら、より安全で安心な地域づくりに貢献していくことが期待されています。

参考文献:
平成21年版消防年報（相楽中部消防組合）

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