省エネルギーセンター

一般財団[[法人]]省エネルギーセンター（Energy Conservation Center, Japan、略称: ECCJ）は、日本の省エネルギー推進を担う重要な機関です。その主な活動は、省エネルギーに関する受託事業の実施、エネルギー管理士試験の運営、そして省エネルギー技術や製品を表彰する事業です。この組織は、かつて経済産業省資源エネルギー庁が所管する財団法人でしたが、2012年の公益[[法人]]制度改革に伴い、一般財団[[法人]]へと移行しました。

主な事業

省エネルギーセンターは、多岐にわたる事業を展開しています。その中でも特に重要なのが、以下の３つです。

1. エネルギー管理試験講習センター：このセンターは、エネルギー管理士試験を実施する試験部と、エネルギー管理員講習を行う講習部で構成されています。エネルギー管理士は、工場や事業所におけるエネルギー管理の専門家であり、省エネルギー化を推進する上で不可欠な存在です。
2. エネルギー管理功績者表彰：長年にわたりエネルギー管理に貢献してきた個人や団体を表彰する制度です。1980年（昭和55年）から「エネルギー管理功績者表彰」が、1993年（平成5年）からは「エネルギー管理功労者表彰」が実施されています。これらの表彰は、エネルギー管理の重要性を広く社会に認識させ、省エネルギーへの取り組みを促進する上で重要な役割を果たしています。
3. 省エネ大賞：省エネルギー性に優れた機器やシステム、部品、資材を表彰する制度です。1990年（平成2年）度から毎年実施されており、省エネルギー技術の開発と普及を促進しています。具体的には、経済産業大臣賞、資源エネルギー庁長官賞、中小[[企業庁]]長官賞、省エネルギーセンター会長賞などが授与されます。

省エネ大賞について

省エネ大賞は、エネルギー効率の高い製品やシステムを開発した企業や団体を称える重要な賞です。受賞した製品には「省エネ大賞受賞マーク」が付与され、その省エネルギー性能をアピールすることができます。応募は、企業や団体が自ら行うことができ、厳正な審査を経て受賞者が決定されます。受賞対象は、民生用機器、部品、資材、エネルギー利用システムなど多岐にわたり、これらの普及を通じて、二酸化炭素排出量の削減に貢献することが期待されています。

省エネ大賞は、当初は家庭用部門と業務用部門の2つの部門を対象としていましたが、2001年度から自動車部門が加わり、現在は3部門で選考が行われています。また、この賞は英語で「Energy Conservation Grand Prize」と名付けられています。例えば、2009年度には9件の受賞がありました。しかし、2010年の行政刷新会議による事業仕分けでは、この賞の「省エネルギー関係表彰実施事業」は、新エネ大賞表彰実施事業とともに廃止すべきと判断されました。この決定は、省エネルギー政策における議論を巻き起こしましたが、その後も省エネ大賞は、省エネルギー推進のために重要な役割を果たしています。

まとめ

一般財団[[法人]]省エネルギーセンターは、日本の省エネルギー政策において不可欠な機関です。エネルギー管理士試験の実施、功績者表彰、省エネ大賞の授与など、多岐にわたる活動を通じて、エネルギー効率の向上と持続可能な社会の実現に貢献しています。省エネ大賞は一時、事業仕分けの対象となりましたが、現在もその重要性は変わらず、省エネルギー技術の開発と普及を促進する上で重要な役割を果たしています。

参考情報

経済産業省
外部リンク
一般財団[[法人]]省エネルギーセンター（日本語）
一般財団[[法人]]省エネルギーセンター（英語）
省エネ大賞
第1回 - 第19回（平成2年度 - 平成20年度） - ウェイバックマシン（2009年7月19日アーカイブ分）

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