真・三國無双

真・三國無双

「真・三國無双」（しん・さんごくむそう）は、2000年8月3日にコーエー（現在のコーエーテクモゲームス）からプレステ2用に登場したアクションゲームです。この作品は「真・三國無双シリーズ」の第一弾であり、海外では「Dynasty Warriors 2」としても知られています。キャッチコピーは「三國志の荒ぶる魂、ここに激突!」で、壮大な戦闘が展開されることを予感させます。なお、2004年には本作と同名のPlayStation Portable向けソフトが登場しましたが、内容は異なる作品となりました。

ゲームシステム

本作は、広大な戦場を舞台にして1対多の戦いを描きつつ、砦の攻略や敵武将の撃破といった戦略的要素がリアルタイムで展開されるため、シミュレーション的な感覚も楽しめます。プレイヤーは、キャラクターを操作して戦うだけではなく、状況に応じて戦略を考えることが求められます。

操作方法

基本操作

本作では、主要な操作はデュアルショック2のボタンを使用します。ジャンプは×ボタン、通常攻撃は□ボタン、強力なチャージ攻撃は△ボタンで行います。通常攻撃は最大4回連続で行うことができ、技の組み合わせによって異なる攻撃が発動します。例えば、□→△で敵を打ち上げるチャージ攻撃や、□□□△で広範囲の攻撃などがあります。

ガードと無双乱舞

敵からの攻撃を防ぐためには、L1ボタンでガードをします。無双ゲージを満たすことで発動できる「無双乱舞」は、一時的に無敵状態で敵に猛攻を仕掛ける強力な技です。また、攻撃を当てたり受けることで無双ゲージを溜め、戦況を一変させることが可能です。

弓矢の射撃

R1ボタンを使用すると主観視点になり、矢を射ることができます。特に無双ゲージが満タンの時に強力な矢を放つことができ、戦局を有利に運ぶための手段に利用できます。

キャラクター

本作では蜀（しょく）、魏（ぎ）、呉（ご）の三国や、貂蝉や呂布などの他勢力が登場し、プレイヤーはさまざまなキャラクターを操作できます。各キャラクターには特有の技や戦術があり、プレイスタイルにあったキャラクター選びが重要です。

シナリオ

主要な戦闘シナリオとしては「黄巾の乱」や「赤壁の戦い」があり、歴史的な背景に基づいたストーリーが進行します。これにより、ただのアクションゲームに留まらず、ストーリーを楽しむ要素も充実しています。

開発背景

本作はもともと対戦型格闘ゲームの続編として企画されていましたが、当時の市場のニーズに合わせてアクションゲームの形に方向転換されました。これにより、戦場をリアルに再現するためにPlayStation 2のハードウェアを最大限に活用した結果、独自の戦略要素を取り入れることに成功しました。

反響と評価

「真・三國無双」の初回出荷は期待に反して10万本を下回るも、その後口コミによって評価が高まり、最終的には約30万本に達したといわれています。Metacriticでは「一般的に好評」という評価を得ており、プレイヤーからも支持を受けました。ゲーム雑誌『ファミ通』でも高得点を獲得しており、一定の評価が与えられています。

このように、「真・三國無双」はアクションゲームの新たな波を巻き起こした名作となりました。

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