真部脩一

真部脩一：多様な顔を持つ音楽家

真部脩一は、1985年福岡県生まれのギタリスト、ベーシスト、シンセサイザー奏者、ソングライター、編曲家、そして音楽プロデューサーとして知られる日本のミュージシャンです。多様な音楽活動を展開し、日本のポップスシーンに多大な影響を与えてきました。

バンド活動からソロ活動へ

大学時代、映像制作に携わったことがきっかけでバンド活動を始めます。最初のバンド、進行方向別通行区分での活動を経て、2006年には相対性理論を結成。当初は趣味の延長線上での活動でしたが、自主制作盤がきっかけでプロの道へ進むことになります。相対性理論ではベーシスト兼コンポーザーとして、言葉遊びを効かせたシュールな歌詞とペンタトニックスケールを基調とした中毒性の高いメロディーが特徴の楽曲制作を担い、大きな成功を収めました。

しかし、2012年に相対性理論を脱退。その後は、進行方向別通行区分、古都の夕べ、Vampilliaといったバンドで活動する傍ら、フリーランスのミュージシャンとして、ハナエ、タルトタタンなどのアーティストへの楽曲提供やプロデュース、CM音楽制作など幅広く活動しています。特にVampilliaでは、初期は顔を隠して演奏するなど、独特の存在感を示しました。

脱退後、自身の音楽性を探求するため、集団行動というバンドを結成。自身の音楽活動は、常に新しい挑戦を続ける姿勢が見て取れます。2021年には集団行動の活動休止を発表し、新たなバンド、Paraisoでの活動を開始するなど、精力的に活動しています。

オリジナリティあふれる音楽性

真部の音楽性は、独特の歌詞とメロディーラインに特徴があります。ペンタトニックスケールを多用したオリエンタルで中毒性の高いメロディーは、多くのリスナーを魅了しました。相対性理論初期の作品は、進行方向別通行区分での経験が大きく影響していると言われています。進行方向別通行区分のリーダーである田中がギターで様々な音を奏でる中、真部は少ない音で効果的にリフを作ることを意識し、透明感のあるペンタトニックフレーズを生み出しました。このスタイルは、相対性理論のサウンドを特徴づける重要な要素となりました。

音楽への情熱と多様な影響

4歳から10歳までピアノを習っていた真部ですが、幼少期からジャズを愛する父親の影響を受け、音楽に囲まれた環境で育ちました。自身の音楽ルーツについては、ザ・スミスからの影響を否定する一方、X JAPANやJUDY AND MARYをJ-POPにおけるロールモデルとして挙げています。1990年代後半から2000年代にかけてのアメリカのヒットチャートにも強い関心を示しており、これらの音楽体験が彼の音楽性形成に深く関わっていることは間違いありません。

数々のアーティストとのコラボレーションも真部の特徴です。例えば、タルトタタンのデビューアルバムでは、レコーディング中に即興で歌詞を作るなど、柔軟な発想と行動力が際立っています。また、あのちゃんのラジオ番組に出演した際には、自身の最初の楽曲が「おはようオーパーツ」であることや、大学の授業中に「気になるあの娘」の歌詞を書いたエピソードを披露するなど、飾らない人柄も垣間見ることができます。

豊富な作品群

真部は、これまでに数多くの楽曲を制作・発表してきました。相対性理論、集団行動、Vampilliaといったバンド活動はもちろんのこと、タルトタタン、ハナエ、SKY-HI、IA、V6など、多くのアーティストへの楽曲提供やプロデュース、CM音楽制作も手掛けています。その多様な活動は、彼の音楽的才能の幅広さを示しています。

まとめ

真部脩一は、多様な才能と情熱で日本の音楽シーンを彩る稀有な存在です。その活動はこれからも、更なる進化と発展を遂げていくことでしょう。彼の今後の活動から目が離せません。

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