矢場とん

株式会社矢場とんの概要

株式会社矢場とんは、愛知県名古屋市に本社を置くトンカツ専門店です。この店は1947年に創業し、1951年には法人化されました。その後、2006年には株式会社に改組され、現在まで「味噌カツ」の名店として多くの愛好者に支持されています。

店名の由来は、創業時の「矢場のとんかつ」という名称を略したもので、矢場とは本店の所在地である矢場町を指します。現在、愛知県内に12店舗、他に大阪府や東京都などにも展開しており、地域の名物として広く親しまれています。2014年にはバンコクに海外初の店舗を開店させ、さらなる発展を図っています。

メニューの特徴と信念

矢場とんの代表的なメニューは「みそカツ丼」、他にも「鉄板とんかつ」や「わらじとんかつ」、「串かつ」といった多彩な料理が揃います。特に独自の味噌だれが特徴で、どろりとした一般的なものとは異なり、さらりとした舌触りで、豚肉の旨みを引き立てます。このマイルドな味わいが、地元の人々に愛され続けている理由の一つです。

また、かつてはカレーライスも定番メニューの一つであり、こちらのバリエーションには「矢場とんのなつかしカレー」という製品も存在して、創業時からの精神を受け継いでいます。こちらは名古屋の食品卸会社と共同で開発された一品です。

キャラクターとプロモーション

矢場とんのマスコットキャラクター「横綱ぶた」は店のシンボルで、特に名古屋店舗の外壁を飾る大きな金色のデザインが印象的です。このキャラクターは公式サイトでも親しみを込めて「ブーちゃん」と呼ばれ、様々なアイテムにも登場しています。また、特定のイベントでは、キャラクターTシャツを着て来店した客にはサービスが用意されることもあります。

さらに、矢場とんは2011年からテレビCMやラジオCMでも注目を集めています。オリジナルソングを起用した広告は特に話題となり、その魅力を広く伝えています。

プロスポーツとの繋がり

地元のプロ野球球団・中日ドラゴンズとの関係も深く、歴代の選手たちが寄贈したユニフォームが店内に展示されています。ナゴヤ球場やナゴヤドームでも「みそかつ弁当」を販売しており、ドラゴンズとのコラボレーションも行っています。また、矢場とんが提案した「8810（やばとん）」のユニフォームタオルも話題です。

社会貢献活動

また、同社はカンボジアに小学校を建設するプロジェクトや、2017年には子ども食堂を運営する基金も設立しており、地域社会への貢献にも力を入れています。

事業所とアクセス

本社は名古屋市中区にあり、交通機関からもアクセスが便利です。詳細は公式サイトで確認できます。このように、矢場とんはただの飲食店に留まらず、地域に根付いた企業として、文化的な側面でも貢献しているのです。

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