矢崎拓也

矢崎 拓也（やさき たくや）のプロフィール

矢崎拓也は、東京都中野区出身のプロ野球選手で、右投右打の投手として広島東洋カープに所属しています。本名は加藤拓也で、2018年に結婚後、2019年から新しい登録名として矢崎を使用しています。彼の野球歴や成績は、しっかりとした成長を示すものとなっています。以下では、彼の経歴、選手としての特徴、そして登録名の移行について詳しく見ていきます。

経歴

プロ入り前の活動

矢崎選手は小学二年生の時、白鷺ヘロンズで軟式野球を始めました。リトルリーグの東京中野リトルに所属し、その後は中野区立第八中学校で杉並シニアに参加。捕手としての経験を積む中で、後に格闘家と化する堀井翼選手とバッテリーを形成し、シニアリーグの東京選抜にも選ばれるという可能性を秘めた選手だったのです。

慶應義塾高等学校へ進学すると、1年生の秋から投手に転向し、3年生の春にはエースの座を確保。全国高等学校野球選手権神奈川大会ではチームを準々決勝に導いたものの、甲子園出場は果たせませんでした。

その後、慶應義塾大学に進学します。大学では初めてのリーグ戦においても注目を集め、秋季リーグ戦で球速150km/hを記録するなど、ので実力が開花しました。卒業前にはノーヒットノーランを達成し、通算で24勝と309奪三振の成績を残し、最優秀防御率を2度獲得しました。

プロ入りと広島時代

2016年のNPBドラフトで広島東洋カープから1位指名を受け、契約金1億円という高額な契約でプロ入りします。当初の登録名は本名の加藤拓也でした。プロデビューは2017年4月7日の東京ヤクルト戦で、8回1失点で初勝利を収めました。しかしその後は勝利に恵まれず、2018年には結婚したものの一軍登板がありませんでした。

2019年には5試合登板しましたが勝利はありません。2020年には二軍での好成績を収めながらも、一軍では防御率9.39という厳しい結果が続きました。その後、2021年にはウエスタン・リーグで好調を維持しつつも、一軍では（わずか）4試合に登板。2022年にはついに開幕一軍入りを果たし、中継ぎとしてチームに貢献。オープン戦から好調が続き、最終的には47試合に登板し、2勝0敗1セーブ、17ホールド、防御率1.82という素晴らしい成績を残しました。

2023年の春季キャンプ中に左脇腹を怪我するも、4月21日に一軍に復帰。最終的に54試合に登板し、24セーブを記録したことで活躍を印象づけました。契約更改では大幅な昇給もありました。

選手としての特徴

矢崎選手は、先発と救援をこなす力投型の投手で、最高球速は153km/h。彼の投球フォームはノーラン・ライアンに似ており、特に左足を高く上げるスタイルが特徴です。また、フォークボールは落差が大きいことで知られ、スライダーも効果的に織り交ぜています。

プライベートと趣味

矢崎選手の趣味は読書で、月に5冊以上を読むことを目指しています。また、自己啓発書や量子力学関連の本を好むほか、島津清彦に師事して座禅を習慣づけている一面もあります。音楽では矢沢永吉のファンであり、自身の登場曲にもその曲を使用しています。

登録名の変遷

プロ入り当初は本名の加藤姓で登録されていましたが、2018年に結婚後、2019年のシーズンから矢崎姓に改名しました。2022年には離婚し、本名が加藤に戻ったものの、登録名はそのまま矢崎を使用し続けています。これは、離婚の経緯を自らの意志で発表することで、彼の気持ちを伝えたいという思いからです。

今後の活躍が楽しみな矢崎拓也選手ですが、その成長と成功に注目が集まります。

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