矢川駅

矢川駅の概要

矢川駅（やがわえき）は、東京都国立市の大字石田字鶉久保に位置する、JR東日本の南武線に属する鉄道駅です。この駅は、駅番号がJN 24であり、地域住民に親しまれています。

歴史

矢川駅の歴史は1932年5月20日に始まり、地元住民の寄付によって南武鉄道の矢川停留場として開設されました。1944年4月1日には南武鉄道が国有化され、運輸通信省南武線の駅としての地位を得ました。当初、駅の廃止が検討されたものの、地域の強い反対を受けて矢川駅に昇格しました。その後、1965年に橋上駅舎へと改築されたのを皮切りに、多くの改良が進められました。

1987年の国鉄分割民営化に伴い、現在のJR東日本となった矢川駅は、1994年に自動改札機を設置し、2001年からはICカード「Suica」の利用が可能になりました。さらに、2011年に新駅舎を使用開始し、エレベーターやエスカレーターも導入され、利便性が向上しました。2015年には南武線全区間での快速運転が始まり、2024年からはスマートホームドアの導入も予定されています。

駅名の由来

矢川駅の名前は、近くを流れる「矢川」という小川に由来しています。この川の名前は江戸時代以前から存在しており、古くは「谷川」とも記されています。「矢川」という名前は、江戸時代の手習師匠が著した書物に登場し、その美しい流れが矢のように速いことから名付けられたと考えられています。

駅構造

矢川駅は、島式ホーム1面2線を有する地上駅で、ホームは谷保側上空に橋上の駅舎があります。ホームは二つの踏切に挟まれた位置にあり、幅は他の駅に比べて狭く、店舗はありません。2010年からは新しい駅舎の建設工事が始まり、現在の駅舎は立川寄りにあります。

この新駅舎では、従来の南側にあった駅長室が北側に移動しましたが、ホームの番線は変更されず、駅長室からの番線付番ルールに矛盾が生じています。矢川駅は、立川統括センターによって管理され、業務が委託されていますが、一定の時間帯には改札係員が不在です。

利用状況

2023年度のデータによれば、1日平均の乗車人員は約8,007人で、1990年度以降のデータは継続的に増加傾向にあります。地元住民や通勤者にとって、利用しやすい交通手段として重宝されています。

駅周辺

駅の南口や北口には様々な施設が立ち並び、周辺は静かな住宅街です。百貨店や飲食店も点在しており、買い物や食事に便利です。また、バス路線も充実しており、立川バスなどが運行する各路線が「矢川駅」停留所に停車します。

路線は国立駅南口行きや国立泉団地行きなど多岐にわたり、利用者の利便性を高めています。また、高速バスも土休日に運行され、御殿場プレミアム・アウトレットへのアクセスも可能です。

隣接駅

JR南武線において、前の駅は谷保駅（JN 23）、後ろは西国立駅（JN 25）となっています。これらの駅もまた、地域の重要な交通ハブの一端を担っています。

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