石原裕次郎記念館

石原裕次郎記念館

石原裕次郎記念館は、かつて北海道小樽市に存在した、昭和を代表する大スター・石原裕次郎の記念館です。裕次郎は、幼少期の3歳から9歳までを父親の転勤により小樽で過ごしました。記念館には、彼のゆかりの品々が多数展示され、多くのファンが訪れました。

展示内容

館内には、人気テレビドラマ『西部警察』で使用された車両や、映画『黒部の太陽』の撮影セットなど、ファン垂涎の品々が展示されていました。また、裕次郎が実際に愛用していたロールス・ロイスなどの愛車、アクセサリー、衣装、洋服なども展示され、彼の華麗な人生を偲ぶことができました。

閉館後、展示品の一部は小樽市に寄贈され、現在もその一部を見ることができます。具体的には、裕次郎愛用のロールス・ロイスは小樽市総合博物館に、裕次郎オリジナルのマンホールは小樽市水道局に、裕次郎に関する書籍類は市立小樽図書館に、ヨットは小樽港マリーナにそれぞれ寄贈されました。また、『西部警察』などで使用されたフィルムカメラは小樽市役所にて保管されています。

さらに、映画『黒部の太陽』のセットは、長野県大町市プロモーション委員会の要請により、2018年から黒部ダムの新展望広場にて展示されています。これにより、記念館閉館後も、裕次郎の功績を身近に感じることができます。

沿革

1991年（平成3年）：「石原裕次郎記念館」が開館。
1999年（平成11年）：マイカル小樽（現在のウイングベイ小樽）にテーマパーク「石原プロワールド・西部警察」が開園（2001年閉鎖）。
2008年（平成20年）：運営会社「株式会社石原裕次郎記念館」が親会社の「石原プロモーション」と合併。
2012年（平成24年）：小樽運河・浅草橋街園向かいに「自分で撮るおもしろ撮影館」を開館（2014年閉館）。
2014年（平成26年）：「友の会」が発足。
2016年（平成28年）：2017年8月末での閉館を発表。
* 2017年（平成29年）：入場者の減少と館内の老朽化により閉館。閉館日には、裕次郎の妻・まき子夫人、舘ひろし、神田正輝など、石原プロの関係者が多数駆けつけました。同年11月、建物は解体されました。

石原裕次郎記念館は、その短い歴史の中で、多くのファンに愛され、昭和のスター・石原裕次郎の魅力を伝える重要な場所でした。閉館は惜しまれましたが、現在も展示品の一部が各地で公開されており、裕次郎の遺産は受け継がれています。

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