石巻フットボール場

石巻フットボール場について

石巻フットボール場（いしのまきフットボールじょう）は、宮城県石巻市南境に位置し、石巻市総合運動公園（通称セイホクパーク石巻）内にあるサッカーおよびラグビー専用の競技場です。この施設は2001年の第56回国民体育大会（新世紀・みやぎ国体）の開催を目的として整備されました。

歴史と主な利用

国民体育大会当時は、少年男子のラグビー競技の会場として使用され、その後は日本プロサッカーリーグ（Jリーグ）のベガルタ仙台のサテライトリーグ戦の会場にもなりました。さらに、サッカーやラグビーの公式大会に幅広く利用されています。特に2009年には、サッカーの日本フットボールリーグ（JFL）に所属するソニー仙台FCが初めて公式戦をここで行いました。

2011年3月11日に発生した東日本大震災では、復興活動を行う自衛隊の拠点として利用されたため、しばらくの間球技場としての機能は停止しました。その後、2012年には利用再開を目指しましたが、施設の完全復旧が間に合わず、ベガルタ仙台レディースのなでしこチャレンジリーグの試合は別のグラウンドに変更されることとなりました。

再開は2013年6月に実現し、改修工事が完成しました。それを記念して早稲田大学と慶應義塾大学のラグビー試合が行われました。さらに、2017年6月には東側の芝席に500席のベンチ席が増設され、収容人数は総計で1,200席に達しました。

現在、ソニー仙台FCは不定期で主催試合を開催しており、コバルトーレ女川も本来の本拠地である女川町に天然芝グラウンドがないため、2018年度のJFLリーグ戦の主本拠地として8試合をここで行いました。ラグビーについても、2014年にはトップリーグでの公式戦が開催され、2024年にはJAPAN RUGBY LEAGUE ONE DIVISION 2の順位決定戦が予定されています。

施設の仕様

石巻フットボール場の収容人数は5,650人で、そのうち1,200席がベンチシートとなっています。フィールドの大きさは長辺174メートル、短辺84メートル、ピッチサイズは105メートル×68メートルです。スコアボードはフルカラーLED式の電光掲示板で映像表示も可能ですが、照明設備は設置されていません。

アクセス

JR石巻駅からは仙石線、仙石東北ライン、石巻線のいずれかを利用し、ミヤコーバス「石巻専修大学行き」を利用して約15分のところにある「総合運動公園」で下車すると、すぐにアクセスできます。

石巻フットボール場は、地域のスポーツ振興に寄与するとともに、様々な競技やイベントの開催場所として重要な役割を果たしています。

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